心宿りし青眼竜
こころがやどったたからもの
「本当に大切な宝物には“心”が宿るんじゃよ!」
「何物にもかえられない“心”がの!」
漫画『遊☆戯☆王』を原作としたカードゲームに登場するレベル8・光属性・ドラゴン族の効果モンスター。
海馬瀬人のエースモンスター青眼の白龍……ではなく、長年に渡りフィーチャーされる事の少なかった武藤双六所有の4枚目の青眼の白龍をモチーフとしたカード。
その性能もブルーアイズモンスターでありながら双六のエースモンスターエグゾディアとそれをサポートする千年/ミレニアムモンスターを補強する性能となっている。
カードイラストは闇遊戯と海馬の初デュエル時、死者蘇生により遊戯のモンスターとして再召喚された際の青眼の白龍がモチーフ。
本家青眼と異なりカード名が「龍」ではなく「竜」になっているが、これは初登場時の青眼の白龍は名前が「青眼の白竜」であったため。
読んで時のごとく、武藤遊戯の祖父武藤双六が所有している(またはしていた)青眼の白龍のこと。
青眼の白龍は世界に4枚しか存在しない(原作では生産数不詳)超レアカードであり、双六の青眼はかつての所有者であった友人のアーサー・ホプキンス教授から友情の証として譲り受けたものとなっている。
原作第9話、アニメDM第1話から登場し、どちらも初めて劇中に登場した青眼の白龍となる。
双六の青眼を見た海馬瀬人からトランク満杯のカード達との交換を申し込まれるも、双六は拒否。それでも諦めきれなかった海馬はなんとカラーコピーとすり替えて盗難。遊戯にはあっさり見破られ返却するよう説得を受けるもこれを拒否した海馬だったが、真夜中の学校に呼び出した闇遊戯と青眼を賭けたデュエルを申し込まれる。
闇遊戯のモンスターデーモンの召喚に対抗してポケットから密かに取り出した青眼を召喚し、デーモンの召喚を破壊しようとするも、青眼はこれを拒否し、自ら消滅する事で遊戯と双六の心を守った。その後遊戯は魔法カード死者蘇生を発動し青眼を蘇生、海馬のモンスターを一掃する事で勝利した。
その後DEATH-T編にて海馬と共にこのカードも再登場。双六のカードとして登場するも、海馬の手に入れていた3枚の青眼の白龍の前に敗北。負けた罰と称してこのカードは双六の眼前でビリビリに破られてしまい喪失する。これ以降4枚目の青眼は登場していない。
これ以降「青眼の白龍=海馬のモンスター」と言う図式が構築されていくことになるが、双六との一件や他の3枚も過去の所有者を自死に追いやると言う非合法手段により入手した代物であったことから、「海馬の魂のカード」としての扱いに対する批判も少なくない。
カードテキスト
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカード名はルール上「ミレニアム」カードとしても扱う。
このカードの、①の効果は1ターンに1度しか使用できず、③の効果は自分が「千年の十字」を発動したデュエル中に1度だけ使用でさる。
①:このカードを手札から捨てて発動できる、デッキから「千年の十字」1枚を手札に加える。
②:このカードのコントロールは変更できない。
③:このカードが墓地に存在する状選で、相手がレベル8以上か攻撃力3000以上のモンスターを召喚・特殊召喚した場合に発動できる。そのモンスターを墓地へ送り、このカードを特殊召喚する。
解説
「ブルーアイズ」モンスターではあるが他のブルーアイズモンスターとのシナジーはほぼ無いと言ってよく、「ミレニアム」モンスターでもあることからそちらでの使用が主流になる。
他の千年/ミレニアムモンスターやエグゾディア同様「千年の十字」を主軸とした運用を行うが、このカードの強みは「永続魔法扱いで場に出る効果」が無い代わりにその「千年の十字」を自身をコストにライフポイントの消費無しでサーチ出来る点。そしてこのカード自体もブルーアイズ、若しくはレベル8ドラゴン族用の豊富なサポートカードをそのまま流用出来るのでサーチが容易である点も評価できる。
また「千年の十字」使用後デュエル中一度だけ、と言う縛りこそあるが相手モンスターの除去を伴う特殊召喚効果も持っており、高レベル高ステータスモンスターを召喚した相手に対する妨害効果も備えている。
因みに②のコントロール変更に関する効果は「双六の青眼が海馬の攻撃指示を受けつけなかったシーン」の再現であるが、現環境においてはエクシーズ召喚等の特殊召喚時に相手の高レベルカードをコストにする機会も少なくないため、原作再現効果としてはかなり優秀な部類である。
ただし「墓地からのサルベージに対応出来ない(現在諸説あり)」点や「青眼の白龍ではないため青眼の白龍専用サポートが使えない」点には注意が必要。
海馬が双六の青眼を破った際、その理由を「(デッキ編成限度を超えた)4枚目は敵になるかもしれないから」としていたが、皮肉にもその予言が従来のブルーアイズとシナジーを持たないブルーアイズモンスターとして復活と言う形で的中したことになる。
またこのカードの登場により「じーちゃんのブルーアイズ」が一時SNSにてトレンド入りした一方、海馬の青眼にはじーちゃん(双六)の青眼と違って心が宿っていないのでは?と海馬がイジられる事態まで発生している。ただしこれに対しては海馬の青眼に魂が宿っているとの反論も出ている。
他にもこのカードの名前をもじって心砕かれし海馬だの全財産叩いて手に入れた真紅眼竜だのと珍フレーズまで作られている。
このカードが発表された際、遊戯王好きを公言する中島健人も自身のInstagramで反応している。