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我王(火の鳥)

がおう

我王(火の鳥)とは、手塚治虫の漫画『火の鳥・鳳凰編』の主人公。 また、同作における人気キャラクターの一人であり、ある意味において火の鳥のメインテーマを象徴する人物。
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概要

火の鳥鳳凰編主人公。『火の鳥』全編を通しての狂言回しである猿田たちの一人であり、彼らの象徴でもある巨大で醜い鼻を持っている。さらに、左手と右目を失った隻腕隻眼でもある。

苦難と波乱に満ち満ちた生涯を送る猿田の中でも、特に困難と苦しみに満ちた人生を送った人物でありながら、最も苦しみから解放された人物であり、ある意味では本作の猿田の使命から解放された人物。


人物

我王

CV:堀勝之祐

彼の人生は誕生直後から苦難と波乱に満ちている。

生まれてすぐ左腕と右目を失った我王は、故郷では迫害に遭い、それが理由で殺人を犯してしまい、そこから盗賊となり各地で悪行を繰り返す日々を送ることになる。

やり場の無い怒りと憎しみに身を任せる日々の中で、本作のもう一人の主人公である彫刻家の茜丸と出会い、特に何の意味もなく彼の命とも言える利き腕を切りつけ二度と正常に動かせないようにする。

そうして、人々を傷つけ金品を奪い続けたある日、速魚という美しい女性を攫い、ともに暮らし始めるが、ちょっとした勘違いから彼女のことを疑い手にかけてしまい、以後自責の人生を送ることになる。


そんな中、良弁と出会い、仏僧としての修行を積むことになった我王は、やがて仏師としての才能を開花させ、隻腕でありながらまるで生きているかのような彫り物を作る人物として有名になる。

しかしその評判が届いた都で嘗て自分が傷つけた茜丸と再会し、彼と権力争いの延長で鬼瓦の勝負をすることとなる。

そこで渾身の鬼瓦を製作したが、かつて仇である自分を目にしても恨まず、純粋に彫刻へ打ち込んでいたはずの茜丸は、都の権力闘争の中で変り果てており、負けを認めたくない一心から、かつて我王が自分の腕を傷つけた過去を持ち出して非難し、我王の勝利を取り消させると、我王の残った片腕さえ切り落とすように言う。

そうして、両腕を失うことになった我王だったが、都を這い出て朝日を見た時、腕を切られた時にさえ出なかった涙を眼に浮かべ、純粋な青年であった茜丸を変貌させた都の魔性を理解し、かつて良弁が世に絶望し自ら死を選んだ理由を理解するが、自分は死を選ばぬ事を誓い山中に消えていった。

その後、口に道具を咥えることで彫刻を行いながらも山中で暮らしていた我王の前に、茜丸のことを慕うブチが、彼の遺体を持って現れ、彼の身を弔ことになる。


…その後、『乱世編』で300歳以上の老齢の姿で登場。鞍馬山で動物たちと暮らしていたが、やがて牛若という少年を拾い、彼に世の摂理を解く。その奇怪な風貌故、周囲からは天狗と呼ばれていた。ちなみに、一応出家しているからか菜食主義らしい。

乞食の弁太と出会って程なくして事切れたが、その顔は安らかな物だった。


余談

彼を主人公としたFC専用のアクションゲーム我王の冒険』が存在する。

(ノミ)と鬼瓦を武器に戦うというもので、実際の我王の実像かなりかけ離れたものになる。


関連タグ

火の鳥 鳳凰編 猿田

我王の冒険

荒れ寺の仏師SEKIROに登場するキャラクター。隻腕の仏師と言う共通点に加え、かなりオマージュされた設定が目立つ。

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鳳凰編 ほうおうへん

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