CV:三木眞一郎
概要
主人公転校生。
仁愛の意思を示すオリジナルARMSナイト(騎士)を移植されている。
喧嘩っぱやい性格で非常に血の気が多く、自らを鞘がない刀と表していた。
幼い頃、故郷である村がエグリゴリによって壊滅させられており、その際に父親を目の前で殺され、自身は左腕を切断される重症を負う。後に救出され、研究者によって延命のためナイトを移植された。
故郷を滅ぼしたエグリゴリへの憎悪は非常に強く、自身の親と左手の仇であるキースという男の手がかりを求め、エグリゴリの末端組織のメンバーを見つけだしては殺害するという日々を送っていた。
そして自分と同じARMS所有者である涼をエグリゴリ関係者と思い込み強襲するも敗走。その後に和解して共にエグリゴリと戦うようになる。
気が荒く短気な所もあるが、裏表がなくさっぱりとしており気さくな性格。女子供といった弱者への思いやりも強く、見た目の粗暴さとは裏腹の優しい心根を持っている。
誰に対しても物怖じせず遠慮のない物言いをするが、その分打ち解けるのも早いなど、社交性も意外と高く、最初は敵対していた涼や、内向的な性格であった武士ともすぐに打ち解けた。
凡人を小馬鹿にする天才少年アル・ボーエンの生意気な物言いに対してはしばしばゲンコツで応じる。その遠慮のない付き合い方は孤高だったアルの心象にも変化を促し、お互いに息の合った凸凹コンビといえる関係を築いてゆく。また、気の強い恵とは口喧嘩が絶えないながらも、戦いを潜り抜ける中で徐々に意識しあうようになっていった。
涼や武士と比べると比較的早くから非日常の戦いの中に身を置いてきたキャラではあるが、作中で数コマに限り描写された自室には雑誌やCD、トイガンにギターなどが雑多に散らばっており、普通の男子高校生としての素顔を垣間見ることができる。
またその性格からおバカ、お調子者風に描かれる場面もあり、全編通じてシリアスかつシビアな本作品において、コミカルな役割を担うことも比較的多い。
唯一の家族である祖父の新宮十三は新宮流古武術の達人。隼人も幼少期からその教えを受けており、潜在的な戦闘力は非常に高いが、当初はエグリゴリへの憎しみから生来の喧嘩っ早さから、ARMSの能力に頼った力と感情任せの戦いをしており、そうした精神的な未熟さから危機に陥るシーンも多くみられた。
後に挫折、そして出会いを通じて成長し、新宮流古武術の奥義ともいえる「水の心」を体現できるようになり、ARMSの力に頼らずとも戦闘用サイボーグと渡り合えるほどの実力を身に付け、また人間的にも大きく成長した。
オリジナルARMS「ナイト(騎士)」
CV:小杉十郎太
白いアリスの"仁愛"の心がプログラムされたオリジナルARMSで、隼人の左腕。
弱きを助け強きをくじく、騎士道を体現するような実直な武人肌で、激しやすい隼人を抑えることも多い。
反面、融通が利かない・想定外の事態に弱いなどの一面もあり、主である隼人の突飛な提案や、人とARMSの意思がもたらす超常的な事象に際しては『分からぬ…我にも分からぬ!(と困惑する場面も見られた。
主な能力は隼人の左腕が変化するブレード。その刃は全ARMS中最硬を誇り、またある程度伸縮して長さを変えることもできる。さらに左腕甲にある突起状の部分は弾丸のように射出することができ、不意打ちやブレードが使用できない際の咄嗟の攻撃手段として使用された。
全身が変化する完全体時にはその名前通り西洋の鎧を着た騎士の如き姿をとり、主武装を左腕のブレードから、右腕と一体化した円錐状の槍「ミストルティン(魔剣)の槍」へとかえて戦う。
ミストルティンの槍は突き刺す、払う、といった槍としての基本機能のほかに、槍自身が超振動することによって、ARMSの完全体をも粉砕することができる破壊力を備えている。
また物語終盤では、右腕の円錐槍が砕け、その中から光状の長槍を生成するなどさらなるパワーアップを遂げた。
さらに、ミストルティンにはジャバウォックの爪同様「ARMS殺し」の力が備わっており、ARMSの超回復能力をもってもその傷を癒すことはできない。
これはナイトに「破壊の化身となったジャバウォックへの対抗存在」という役割が課されているからこその能力であり、一時は主である隼人の意思を無視して完全体となり、暴走したジャバウォックと戦いを繰り広げるなどの齟齬もみられた。しかし、最終的には「最後まで涼(ジャバウォック)を信じ、万が一のときは自分の手で止める」という強い決意を宿した隼人を「剣の主」として認め、隼人と一体となってその力を振るうに至った。