概要
「行動展示」などで全国から注目を集めていた旭山動物園へのアクセス列車として、そしてJR北海道の会社設立20周年も記念した臨時列車として2007年に登場した。函館本線の札幌駅から旭川駅までを往復する。キハ183系1編成を改装し、車体はかつて旭山動物園の飼育員をしていた絵本作家のあべ弘士氏のデザインのイラストによるフルラッピングとなった。
全車指定席。また、一部の座席は動物の意匠を施した記念撮影用の「ハグハグチェア」となっている。
なお、旭川駅から実際に動物園に行くにはバスに乗り換える必要がある。
「旭山動物園号」に用いられているキハ183系は製造から35年ほど経過しており、老朽化が進んでいるためJR北海道は当車による運行を終了することを発表。2018年3月24、25日にラストラン運行を行い引退した。
代替車両は当面の間789系の「ライラック」の定期列車に一部を仕様変更した「ライラック旭山動物園号」として運行される。この場合1号車のグリーン車は販売されず、座席にシートを被せた「記念撮影スペース」として開放されている。
停車駅
(気動車時代)
編成
- 2013年にラッピングが初代のものから2代目のものへ変更された。
- 車両定期検査の都合や需要により、一部の車両を外したり、一般車を連結する場合がある。
- また、この編成は2016年から2017年まで「フラノラベンダーエクスプレス」にも用いられている。
- ちなみにキハ183-3のフリースペース「モグモグコーナー」はかつて特急「おおぞら」運用時代に「ちゃいるどさろん」として使用していたものを改装したものである。
号車 | 車両 | 初代テーマ | 2代目テーマ | 備考 |
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1号車 | キハ183-3 | ホッキョクグマ号 | 草原のサバンナ号 | フリースペースの「モグモグコーナー」 |
2号車 | キハ182-46 | オオカミ号 | 熱帯のジャングル号 | 運行開始当初は非連結 |
3号車 | キハ182-47 | ライオン号 | 北海道の大地号 | |
4号車 | キハ182-48 | チンパンジー号 | 鳥たちの大空号 | |
5号車 | キハ183-4 | ペンギン号 | 極寒の銀世界号 |