概要
東の蜘蛛を排除し、西と東の統一を目的として組織された西側の軍勢。
総大将は久雅竜胆。
モチーフは、明治維新において新政府側が旧幕府勢力の制圧のために組織した東征軍だと思われる。作中の東征軍は最終的に蝦夷まで進軍しているが、史実においては奥羽辺りで役目を終えている。
第二次東征を実施する理由
此度の東征の理由は大きく分けて二つ。
一、このまま領土を統一できなければ、諸外国が東に干渉し、最終的な領土分割で揉めるのが必至となる事。
二、三百年前の東征の副産物である歪みが、これ以上侵食すればただの毒となり、西側を脅かしかねない事。
故に歪みが戦力と毒が天秤にかかっている現在こそ、東の蜘蛛を排除する最大の、そして最後の好機であり、東征軍が結成されたのである。
第一次東征軍
本編より三百年前、初代御門の報告によって東征が行われた。
しかし、東を統べる大天魔夜都賀波岐によってこの東征は阻止される。
腐食の悪路、火雷の母禮、死兵の紅葉、影を操る奴奈比売によって、当時の東征軍はいとも容易く壊滅してしまった。