東急デハ150形
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とうきゅうではひゃくごじゅうがた
かつて東急電鉄が運用していた軌道線向け電車
玉川線でラッシュ時の全列車2両化で不足する車両を充足させる目的で1964年に導入。導入時点で新玉川線の工事が始まっており、将来的な玉川線廃止が決まっていたものの、玉川線廃線後は現在の世田谷線向けに残された。
玉川線にはペコちゃんことデハ200形が先進的な走行性能と車体設計を兼ね備えて導入されていたが、保守点検の面でデハ200には難があり、デハ150形は吊り掛け駆動・手動加速制御・ボギー車とするなど構造面で保守的な設計思想を取り入れている。
その反面、初代7000系で採用されたスポット溶接技術で車体を組み立てており、鋼製車体ながら側面にはコルゲートがある。
導入後は閑散時は単行、混雑時は2両連結で運行されたが、1967年6月のダイヤ改正で導入された連結2人乗り制度対応改造施工後は実質2両固定編成となった。
1969年5月の玉川線廃止後、多くの従来車が廃車となる中でも全車がデハ70形・80形の一部と共に残存し、世田谷線で運用された。
1983年から84年にかけて車体更新工事が行われ
- 使用機会のなくなった連結面側運転台の完全撤去
- 「連結2人乗り」の電照表示機・方向指示灯・先頭側のジャンパ栓、ブレーキ管の撤去
- 外板の張替え
などが施工された他、1985年には補助電源装置をSIVへ交換している。
最後まで冷房化はされず、1999年に導入された300系に置き換えられる形で2001年に全車廃車となった。
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