かくして少女は旅に出る
待ち受けるのは嘗ての地、再度訪れひた走り
相対するは夢、幻か
概要(ネタバレ注意)
ある日、紅魔館に集まった9名の紅魔館ならびに地霊殿メンバーが、ソード・ワールド2.0を通して親睦を深めるイベントが始まった。この作品は、そのイベントに参加したメンバーが手掛けるキャラクターが、時には学園内・時には海上・そしてまたある時は入れ替えあり、触手ありと面倒な遺跡のなかで奮闘していくストーリー。
2017年に第一部が終了した後も投稿が継続され、2021年を迎えた後も続編が投稿されている。投稿速度にも定評があるようで、近年(2019年)では関連動画投稿数が200を突破した。
第二部も同年7月に投稿されたS24-7をもって佳境を迎え、S25-1からクライマックスへに差し掛かった。
そして、2021年12月に無事、最終回を迎えた。
テーマは「王道、成長、前のめり」らしく、そのテーマに恥じない王道かつ痛快、そして、ところどころで飛び交うピンク展開・“変”の一言で片付けられても否定しきれない程、強烈な脇役の介入・筋肉による突っ込み泣かせな展開が待ち受ける作風となっている。
なかには、物語の合間に種族に関するトラブルなどで、視聴者も登場人物も戸惑いを抱きかねない展開などになることも幾つかある。だが、そういった苦難に見舞われつつも、自身の持ち味とチームメイトに対する信頼を見失わず、立ち向かっていくキャラクターの成長ぶりや、鬱屈した展開すら忘れかねないほどキレのいいシリアル展開も用意されているので、ご安心を。
また、時には、AIであると同時に主人公達の頼もしい協力者でもあるキャラによる解説や、華のある戦闘描写が入り混じったスペースオペラのような状況になったかと思えば、子供達の未来や、町や奥地の人々の平穏などを支えてきたホコリある英雄との人間讃歌が描かれ始めるなど、見る人を唖然とさせるほど濃厚な会話描写や展開が描かれる事もしばしば。そのためか、一部の視聴者からは"大河ドラマのような作風"と言われることもあった模様。
作風以外の見どころとしては、投稿者ならびに一部の支援者による美麗なエフェクトや、見ていて飽きないイラストなどが挙げられる。pixivでも、一部の絵師の方がいくつかのイラストを投稿されている模様。基本的には、主人公側に位置するキャラクター達が描かれることが多いが、中には他の東方卓遊戯作品とのコラボイラスト等も見受けられる。
東方紅地筋? しょうがないドラゴン? はて、なんのことやら。
ただ、ごく一部にはソード・ワールド主体作でありながら、『ONEPIECE』『スーパーロボット大戦』『HUNTER×HUNTER』『アイシールド21』『うえきの法則』『史上最強の弟子ケンイチ』など、一見関係性が見えないような作品を連想していいやら、スルーしていいやらわかりかねるほど、強烈なパワーワードや迷場面がみられることがしばしば。
それが、この作品の知名度をあげている要因かつ魅力の一つであることも確かなのだが、見る際には飲み物の吹きこぼしなどがないようにしておくのが吉か。
(注:今卓のワードなどの、直接関係のない動画作品ならびにイラストへの過剰な書き込みといった行為は、投稿者などの方々に迷惑になる恐れがあります。)
主要キャラクター・パーティー名など
雷光の七班(パーティ名の由来はS8-1参照)
- レミリー・レッドフォード/リルドラケン/風
PL:レミリア・スカーレット
物事を落ち着いて見る事や、相手の行き過ぎた発言に対して激情などを抑えつつ対応できるといった冷静さと精神力を持つ、パーティのサブリーダー的存在。また、一応ツッコミ役も務める竜娘。
ゲロインや酒乱という程ではないが、酒に弱く、口にすると珍妙で可愛らしい姿を見せる他、あるパーティメンバーのキャラと親族の事となると、ごく稀にキャラが豹変する場面も。
- クー・ハイドローゲン/ドワーフ/火
PL:霊烏路空
直向きで純粋な癒し系ドワーフ少女。かつて両親が蛮族に襲われた際、何もできずにいたのを悔いて、絵本のような英雄になろうと学園へ入学。その後も、パーティメンバーと支え合いながら、目標に向かい日々精進している。
普段は穏やかだが、しっかりと言うべき時は臆さず、しっかり言う事も少なくなく、ルキスラという国にてネガキャンに若干惑わされて、ある人物に少々失敬な態度をとっていた者達を見た際の、彼女の姿は一見の価値あり。
- パチル・ノーレン/エルフ/水
PL:パチュリー・ノーレッジ
コミュ障で口調のムラがとても激しいが、途轍もなく友達想いで正義感の強い娘。
一応、パーティの回復・支援役なうえ、虚弱体質でもあるが、パーティへの心身への傷が絡んだこととなると、自分の身を省みずに盾になろうとすることがあり、本作での名物の1つとなっている。(そのためか一部の視聴者からは、黄金の精神極振りと例えられることも。)
敬虔で努力家な神官としての一面もあり、自分の種族柄や業に悩みながらも、周囲の人々のために尽くしてきた、ある不器用な人物のために真摯に尽くす描写や、穢れなどへのヘイトクライムが過ぎるあまり蛮族をどうこう言えない程の醜悪な魔性と化しつつある輩へ熱い糾弾をお見舞いする場面は見もの。
- ローザ・ハートネット/ナイトメア/土
PL:古明地さとり
とても頭が良く母性の強いナイトメア少女で、パーティのリーダー。もっとも、何かと煙たがれがちな種族であるため、リルドラケンで、自分に負けず劣らず冷静なレミリーに、表向きのリーダー担当を務めてもらっている。
出自に関する苦労が多かったからか、少し腹黒いところがあるものの、小動物等の可愛い物好きが過ぎて迷走する・運動音痴で素振りの際に周囲に残念な評価をされる等、見ていて飽きない娘。色気を持て余し気味な時もあり、変態や紙一重、はみ出し者等に絡まれやすい。
- コニー/ミアキス/闇(脱)
PL:古明地こいし
掴みどころがなく、あざとい言動をとりつつ周囲を抜け目なく観察する猫娘。回避盾から回復支援、パーティメンバーに寄りつく不穏因子の牽制、ツッコミ役などを巧みにこなす芸達者だが、抱えている闇や過去は結構重い。
その過去に起きたトラブルから助けてくれたローザや、そのローザの種族柄や風評に囚われずに接してくれるパーティメンバー等に対しては、本人なりに信頼しているが、あるパートでは過去のトラブルの関係者と再会し、感情が一時迷走したことも。
- フロン・ガンナー/ルーンフォーク/光
他者に奉仕することと菓子を食べることが大好きな、俺っ娘天使。クーに負けず劣らず純粋無垢で、よく言えば人懐っこい、悪く言えばチョロい性格をしており、飴などの菓子をプレゼントしただけで、すぐに相手に心を許してしまう。
その人柄と飾り気のない言葉に心洗われた者や、温かく接しようとする者は多いが、胸に関する話題は禁句の模様。