なお、この作品は株式会社KADOKAWA・グループSNEが権利を有するTRPG、ソード・ワールドシリーズを舞台とした二次作品となっている。
概要
東方Projectのキャラの一人である鈴仙が、月などで起きたトラブルを解決するための時間稼ぎとして、やむなくTRPGのGMを行うことになり、自身の幻覚関連能力などを活かして、一癖や二癖どころではすまされない面々を相手にTRPGを行うという作品。
舞台は、ある意味エンドレス・フロン…もとい、一部では掃き溜めと称されるほど異様な移民主体地域、レンドリフトとなっている。
はじめは、ソード・ワールド初心者からのスタートということもあって、誤字などのミスや、なんともシンプルな探索ルート、種族に関するトラブルなどが見られることもあったが、それを補ってあまりある周到な罠やイベント、冒険や町の日常を彩る、小気味よいセリフまわしなどがPLと一部視聴者の心をゆさぶりはじめた。
そして、投稿速度の速さや、視聴者の予想の斜め上をいくような過去背景などが話題を呼んだのか、はたまた下記の強烈な個性による影響か、いつしかソード・ワールド以外のTRPG作品視聴者にまで迷言が伝わってしまうほどの快作(怪作?)になり、ふと気が付けば番外編を含め、動画数100に及ぶほどに。2018年頃に一旦区切りをつけたあとも、不定期で日常編などを投稿し、2020年以降も度々続編や番外編が投稿されるほどの意欲作となった。
また、どこまでが演技でどこまでが素なのか分かりづらい強烈なPCの言動や、シュールでちょっとバイオレンスな天丼芸、「無限のフロンティア」・「遊戯王」・「銀河英雄伝説」・「WJ版封神演義」・「鉄鍋のジャン!」などなど、強烈な際物から、秀逸であるのは確かだがついていくには骨が折れる大作まで踏襲したかのような破天荒なストーリー展開や会話描写が描かれるのも特徴。
その癖、全体の話の流れが支離滅裂になっていない他、タビットの興味のあるものに関する迷走ぶりなどをはじめとする、ソード・ワールドの種族柄を面白おかしく描いたシーンまで用意されているという、良くも悪くも躍動的で侮れない作品でもある。
もっとも、ネタ要素やツッコミどころばかりが目立っているわけではなく、時折、世話好きで型破りな夫婦と、良くも悪くも直向きで無理しがちな寝不足ナイトメアとの心温まるような触れ合いや、ひねくれ気味だが反骨精神旺盛で、どこか憎めないホラ吹きドレイクの成長場面などといったシーンも丁寧に描かれている。
その他、危機管理能力という点ではレンドリフト以上に問題のある国と、ある小柄な主要人物との因果関係や、蛮族などに対する過激な思想が過ぎて、蛮族でない者からも敬遠されかけている者達とのやりとりなど、観る人を考えさせてくれる描写も、堅苦しくなりすぎない程度に用意されていることもある。
PCメンバー(ネタバレ注意)
- ピュアリー・ラズライト
人間生まれのナイトメア♀、プリースト(ラーリス)/デーモンルーラー/セージ
自由と身勝手の線引きを敢えて無視した狂神「ラーリス」を信仰し、物騒な魔神を駆使して、いたいけな子供などを守る、心優しい奥様。…この文面を書いてる記事編集者がおかしいのか、物語の内容が混沌なのかは、気になる方は本編もしくは総集編1~4を要確認。
良くも悪くも、とある人物に対する狂気と、真っ当な市民や子供などへの母性愛に満ちており、とある禁句が絡んだ時以外は非常に温厚。なお、一応他の人族に煙たがられがちな種族ではあるのだが、物語の舞台などが特殊であるからか、上記の強烈な二面性に目がいきがちだからか、その話題が持ち出されることは少なめ。
- ティア・ラズライト
エルフ♂、フェアリーテイマー/セージ
浮気一歩手前の異文化交流と宝石・原石を愛でるのが好きな、ヒm・・・オカマエルフで、ピュアリーの夫。
風評や種族柄に関する事情などに惑わされず他者や物事を観る技能に長ける他、口が良く回るパーティの実質的なリーダー格。だが、とある寝不足ナイトメアを気に入り過ぎて、愛人扱いが否定できない程に世話を焼いてしまうといった、難儀な一面も。
モデルは無限のフロンティアシリーズのカッツ○・コトルノスのようだが、とある派遣王の要素もちらほら。
- ラッピィ・ラズライト
フィー(種族柄上、性別なし)、フェンサー/フェアリーテイマー/スカウト
穢れに比較的敏感な種族でありながら、とある刺激的な夫婦に目を付けて押しかけ養子になった、はっちゃけ妖精。
天真爛漫で歯に衣着せない言動が多く、時折、天然で毒舌じみたことを言うこともあるが、妹想いな発言も見られる。また、お人よしや単純扱いされる程純粋でもない。
ちなみに、ナイトメアなどの穢れは、くさやみたいな物と割り切っているらしく、あまり気にしていない模様。
- セラ・ゲイン
ライカンスロープ♀、ファイター/レンジャー/エンハンサー
人間に酷似した姿にも獣人のような風貌にもなれる蛮族、ライカンスロープの中でも非常に珍しい、ウサギの要素を持つうえに純粋で心優しい獣人娘。本来、ライカンスロープは肉食獣がモデルとなっている獣人なのだが、設定ミスのまま通ってしまい、特例で認められた模様。
とある人族の者を一途に恋しているが、若干一途すぎるからか、相手は少し困惑気味。
- リンガリング・ゴードン
タビット♂、ライダー/ウォーリーダー/コンジャラー
リンゴの通称などで呼ばれている、苦労性で知的なウサ耳男。パーティの参謀的存在で、消去法的にツッコミ担当その1も兼任している。
危機管理能力が破滅的なうえに、自身や相方・ダンゴに対して酷薄な自国に見切りをつけるべく、とある蛮族の娘を半ば打算、半ば善意での誘導で同行者にし、レンドリフトに向かう。
もっとも、彼女を人族との諍いだけでなく、国の自滅などから救ったという点では充分恩人といっていい存在ではあるのだが、本人はあまり自覚していない模様。
なお、とある物品が絡むと、並々ならぬ食いつきぶりを見せるうえ、純度の高いボケキャラと化す。
- レイニー(ムーンレイス-02)
ルーンフォーク♀、シューター/マギテック/セージ
比較的冷静だが、かなりの毒舌家で逞しい言動が目立つルーンフォーク少女。一応、パーティメンバーのツッコミ役その2でもある。
ただ、とあるカルト集団との交戦中など、ツンデレじみた善意を時折覗かせるようになった他、稀に妙に漢前な言動を見せて視聴者などを驚かせることも。
また、何かと計算ずくで皮肉を言おうとするからか、魔境の住民の強烈な個性や、カレーオタクの言動に振り回される形で一時的に毒舌要素が薄らいでしまい、苦労人じみた言動をとる場面も増え始める。
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