概要
東方Projectに登場するキャラクターが、ガスマスクを着用した様子を描いた作品に用いられるタグ。
ガスマスクとは、一般には生体に有害な物質が呼気に由来して吸収されることを防いだり、有害物質などから瞳(及び正常な視覚機能)などを防御する目的で使用される着脱式の器具で、顔面全体を覆う一体型のものや呼吸に影響する口や鼻周辺の部位のみのもの(例えばゴーグル様の防御器具とは独立したもの)などがある。
詳細は「ガスマスク」記事を参照。
原作での使用例
東方作中においては『東方地霊殿』や『東方非想天則』などでの経緯から、地下から噴き出す間欠泉を管理する守矢神社の活動の一環として、東風谷早苗がガスマスクを使用している(『東方茨歌仙』)。
この時、主な対策対象となっていたのは硫化水素(ガス)であり、ガスマスクを着用する直前の早苗の表情は、自信に満ちている。
早苗は自身の学問的指向について「理系」と称しており(『茨歌仙』)、ここでも硫化水素と硫黄にも関連した特有の「臭い」の由来について、化学的知識を披露する一幕がある。
このガスマスクについて、これが早苗らが幻想郷に来る際に外の世界から持ち込んだ物であるのか、幻想郷現地で外からの流入物を入手した物であるのか、あるいは幻想郷の個人や集団に、ガスマスクの生産能力があってそれを早苗が取得したのか…など、早苗がこれを入手した経緯については不明。
因みにこのガスマスクのデザインは、ネット通販でよく見る「M04ガスマスク」そっくりである。なおこのM04ガスマスクに、元となったガスマスクがあるのかは不明であり、最初からコスプレ用として作られた物であった場合、防護能力は無いが…。
この他ガスマスクに限らず、東方に登場する複数の世界観の違いについて、それぞれの「空気」、「大気」へのキャラクターごとの体感や感想から対比するものもある。
例えば地上(幻想郷)と地底世界との違い(『地霊殿』、『茨歌仙』他)、幻想郷と外の世界との違い(『東方香霖堂』、『東方深秘録』他)などについて両者の空気の感触の違いを通しても語られることがある。
pixivにおける「東方防毒面」
pixivにおける「東方防毒面」では、東方に登場する様々なキャラクターが、多様なガスマスクを着用したり所持したりしている様子が描かれている。
ガスマスクという近代的な器具に合わせて、服装や装備などのデザインもアレンジされることがあり、あるいは「東方武装化」などに代表される近代的・軍事的服装(装備)へのデザインアレンジの一環として、「東方防毒面」的デザインが描かれることがあるなど、他の近代的デザインアプローチの体系ともその範囲を共有している。
また、ガスマスクにまつわるデザインアプローチ、あるいは一種のフェティシズムとも関連した一連のボディスーツ的コスチュームなどとの組み合わせが、「東方防毒面」にも見出されることがある。
「東方防毒面」もまた、由来する要素であるガスマスクそのものにおける創作文化を内包している。
この他、広く東方における二次創作という点では、例えばその使用シーンとして毒や病原菌を操ることのできる妖怪など(例えば前者であればメディスン・メランコリー、後者であれば黒谷ヤマメなど)への対策をはじめ、河童などの独自の科学的技術力を象徴するアイテムの一つとして登場することがある。
あるいは地上(幻想郷)とは異なる高い技術力を持つ月の都の勢力が、何らかの理由(例えば地上調査に際しての「穢れ」からの防御)でこれに類するものを使用するなどの想像もある。