「子供は、本当に宝だからねえ」
概要
小説『ゆうえんち』に登場する人物。
『グラップラー刃牙』のヒロインである松本梢江の実父であり、娘の名を付けたラーメン屋台「こずえ」を経営するマッチョなおじさん。得意なのは醤油ラーメンだが、挿絵でめっちゃスープに指が入っている。
身長は優に190㎝を超え、その胸板は肩幅と同じ厚さを有する巨漢。凄まじい怪力とタフネスを有し、『ゆうえんち』主人公・葛城無門(メイン画像右。バキ本編の主要人物である克巳の実兄)に格闘技を伝授した。
見た目はごついが家族思いな優しい性格を持ち、大の子供好き。無門が無銭飲食のカドでヤクザに追われていたのを知ると、自分も無銭飲食されたにも拘らず無門の境遇に同情して涙し、ヤクザを追い払って無門の世話を買って出ている(就学の手続き等も彼によるもの)。
『バキ』内で妻・松本絹代(刃牙の家の地主)が語っている通り、徳川光成の地下闘技場で闘士として戦っていたが、梢江の病状が悪化したことで手術を余儀なくされ(執刀医が当時は荒れてたこの人かどうかは不明)、資金目当てに「ゆうえんち」に参加。
戦いの末に柳龍光により致命傷を負わされ、死を覚悟したことで無門の下へと向かう。そして無門に「卒業式」と称して、倒した相手にトドメをさす「覚悟」を教えるべく彼を打ち据える。だが無門は太山が余命幾ばくもない事を悟ってトドメを刺せず、二人は涙しながら硬く抱き合った。
翌日、太山は息を引き取った。手術料は2000万円だったが、太山は光成から借りていた軍資金500万もきちんと完済したのだ。彼の命と引き換えに梢江は健康な体を手に入れ、今も健やかに暮らしている。
太山の熱く優しい血は梢江に、高い戦闘技術は無門にと、大切な二人の「子宝」に受け継がれたのである。
能力
「才能のある奴はな、努力をしない」
「普通の人間が半年かかってできることを3日で出来ちまう。これが危険なんだよ_」
ガラス瓶を一瞬でねじ切り、ヤクザを蹴り一発で3m吹き飛ばすほどの怪力を有するが、それだけにとどまらず、桜の木にベアハッグをすることで満開にさせるなどの奇妙な技を有する。
全身が極めて頑健な筋肉の鎧で覆われており、その胸板はアイスピックも通さない。それだけではなく受け流しの技術も優れ、体格に劣るとはいえ無門の攻撃を2分間受け続けても鼻血一つ出さず、コツカケも使える。
加えてその技量もなかなかのもので、「人体の壊し方」をよく理解している。それゆえ、真綿が水を吸うが如く技術を会得していく無門の事を危険視していた。