概要
プレイステーション用ソフト「実況パワフルプロ野球99」(開幕版・決定版)とNINTENDO64用ソフトの実況パワフルプロ野球2000に登場する彼女候補。同作における主人公や矢部明雄と同期入社の女性社員。
全作品共通してサクセスシナリオの「パワフル物産」と「たんぽぽ製作所」のみで登場し、「猪狩コンツェルン」と『2000』の「どすこい酒造」には登場せず、当然彼女にできない。パワフル物産とたんぽぽ製作所で野球部のマネージャーとしても勧誘できる(同じくマネージャー候補、彼女候補として登場する嵐山美鈴との選択)。
緑色の大きなリボンでまとめた茶髪のポニーテールが特徴。入社直前で入院してしまったため、主人公達よりも少し遅れて入社してくる。
入社の際に「元気モリモリでこれから頑張りまーす!」と言ったり、マネージャー時に「ふぁいとー」と、ひらがなで声援を送るなど、色々と狙い過ぎな感が否めない。
歴代シリーズの中でも矢部が明確な好意を寄せた初めてのキャラであり、凛と仲良くしていると矢部に嫉妬されて評価が下がることがある。年齢は不明だが、同作で(矢部が凛に惚れていると知っている)主人公が別のイベントにおいて矢部を「オタクでロリコンって感じ」と評してしまう場面があるため、上記の言動も含めて印象はかなり幼い模様。ただし、デート先に大卒限定のうろつきスポットである居酒屋やバー「ジュテーム」、スナック「とまり木」を(デート場所として適しているかどうかはともかく)選べるため成人はしているらしく、こう見えても高卒主人公の場合は年上彼女になるらしい。
野球に関する知識は乏しく、社会人野球の全国大会である都市対抗野球大会(東京ドーム開催)と日本選手権(大阪ドーム開催)を、高校野球と同様甲子園でやる大会と勘違いしている。しかし知識が無いなりに新しいことを知った際には逐一メモをとるなど、マネージャーとして熱心に取り組んでいる。
しかし大きな欠点として、料理の腕が一言で言って最悪。しかも差し入れで持ってきたおにぎりに「疲れが取れると思ってビタミン剤を入れる」、「口がさわやかになると思ってガムを入れる」など、技術以前に料理に対する考え方がズレまくっているという意味で致命的なメシマズとなってしまっている。マネージャーとしては有用なイベントも多いが、これについては大きなマイナス効果になってしまう。
彼女としての性能は総じてローリスクローリターン。誕生日プレゼントは「お守り」で、直接的な強化メリットは存在しないものの交通事故イベントの被害を防げる。
当初は身持ちが固く、マネージャーの勧誘や彼女として狙うために遊びに誘っても2人きりでは応じてくれず、矢部を加えた3人で出掛けることになる。その一方で付き合っている状態でクリスマスを迎えるととっても楽しい時間を過ごせるが、これを経た上で破局すると野手限定で本作唯一の「サヨナラ男」を得られる。この破局イベントが(育成面における)長所の1つとして挙がってしまう程度には不遇性能となってしまっている。
また、開幕版で実質ノーリターン状態の彼女候補だった美鈴や絵美里(スナックのママ)が決定版でプレゼントやエピローグの内容が上方修正された中、凛は特に変更が加えられなかったため相対的に弱体化してしまった。
もっとも99と64版2000では、サブポジションや一部の特殊能力が必要になる状況以外では圧倒的に育成環境と経済力で勝る猪狩コンツェルンの一強になってしまうため、同社で唯一彼女にできる絵美里以外の彼女は元々立場が微妙でもあるのだが。
出演当時のシリーズではトップクラスの人気を誇ったアイドル的なキャラクターだったものの、64版2000を最後に登場しておらず、さらに2000年発売の『パワプロ7』から登場した早川あおいに看板ヒロインの座を奪われたことでユーザーからもすっかり忘れ去られてしまった。
『パワプロ2016』から実装されたパワフェスモードでは『99』からたんぽぽ製作所が再登場したものの、マネージャーには嵐山美鈴が採用されてしまい凛は出演できず、2021年現在でも再登場は果たされていない。
元ネタ?
基本パワプロシリーズの彼女候補はコナミ作品の女性キャラ(初期はときめきメモリアルのヒロインとそっくりなのが多かった)をモチーフにしたキャラクターが度々あり、桃井はおそらく「かってに桃天使」の桃姫ではないかとされている。