概要
正霊とは、東方projectに登場するキャラクター、鬼人正邪と博麗霊夢のカップリング絵に付けられるタグである。
東方二次創作では受け攻めの順番に関係なく語呂の良さでカップリングの名前が決められる傾向にあり、いわゆる逆カップリングである「霊正」もまとめて正霊として扱われることが多い。
公式での描写
東方輝針城
初遭遇、5面のボスとして鬼人正邪が博麗霊夢の前に立ちはだかる。
幻想郷で下克上を成すためには博麗の巫女が大きな障害となり得ると想定されるが、正邪は特に下調べをしていなかったのか霊夢に「何だ? お前は」と言い放っていた。
弾幕アマノジャク
八日目のボスの一人として霊夢が正邪の前に立ちはだかる。シーン2では反則アイテムへの意趣返しとばかりに神籤「反則結界」を披露、シーン5では通常ショットの「バスウェイジョンニードル」を連射し正邪を追い詰める。
また正邪はこの逃走劇で、博麗神社からくすねてきたと思われる「血に飢えた陰陽玉」を所持、使用している。鬼人正邪が陰陽玉を使用していることについては度々疑問の声が上がるが、その後、陰陽玉の製作者が現れたことで更なる波紋を呼ぶこととなる。
弾幕アマノジャク ゴールドラッシュ
番外編という扱いだが、登場人物は鬼人正邪と博麗霊夢の二人だけであり、実質正霊のカップリングゲームといっても過言ではないのかもしれない。
The Grimoire of Usami 秘封倶楽部異界撮影記録
霊夢のことを名前呼びする正邪や漫画パートの最後に見せる正邪の表情など、正邪が霊夢に向ける感情が垣間見える描写がされている。この予期せぬ公式からの供給は正霊界隈に大きな衝撃を与えた。
東方外來韋編 2019 autumn!
輝針城全ステージクロスレビューにて霊夢が正邪に-2点をつけた。これは地霊殿のクロスレビューで霊夢が古明地さとりにつけた-1点を下回るもので、霊夢のクロスレビューの最低点を更新したのだが、その隣で十六夜咲夜が正邪に-10点を叩きつけたためインパクトは薄れてしまった。
二次創作
原作での立ち位置をそのまま発展させたようなライバル関係やそこからさらに発展したケンカップル、ライバル関係が反転したかのようにひたすらイチャイチャしているもの、お互いの正反対の立場から殺し愛に発展するもの、ただただ博麗神社で駄弁っている日常系など内容は様々である。
いずれの場合も正邪の方から霊夢に絡んでいくことが多く、博麗神社に入り浸ったり、居候をしている天邪鬼の様子が度々見られる。
霊夢と正邪は正反対の存在として描写されることが多く、公式での描写の「異変を解決する者と起こす者」「主人公とアンチ主人公」に加え、「陰陽の陰と陽」「天から見下ろす者と地から見上げる者」など多岐にわたる。
また共通点も複数あり、「陰陽玉を扱う者」「衣装が紅白」や、中には「少名針妙丸の保護者」というものも。同じく陰陽玉を扱う稀神サグメを絡めて、「実は霊夢と正邪の祖先は近しい存在だったのでは?」という考察も見られる。
正霊に少名針妙丸を加えて「正霊針」としてトリオにしているものもある。この時の針妙丸の立ち位置は、正霊に交じって楽しく騒いだり、正邪と組んで霊夢を巻き込んだり、正霊をひたすらくっつけようとしたりなどこちらもまた様々な形がある。
余談
輝針城発売からしばらくの間はカップリングの人気はお世辞にも高いとは言えず、2017年に行われた「第13回 東方Project 人気投票」のベストパートナー部門では301位と下から数えたほうが早い順位であった。
しかし、正霊推しによる創作・布教活動に加え、グリウサでの公式の供給も後押しした結果、2021年の「第16回 東方Project 人気投票Ex」では64位と大きく躍進、鬼人正邪のパートナー順位ではせいしんに次ぐ2番手となった。
さらに2023年の「第18回 東方Project 人気投票Ex」ではテーマが「ベストライバル」ということもあり、上位10%に入る18位という結果を打ち立てた。