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概要

ベルギーなどに伝わる突然歯に激痛を走らせるとされる妖怪

人が寝ているとそっと忍び寄り、電気のようになっている小さな指先で歯に触ると、触られた人物は全身を突き抜けるような痛みが走り跳ね起きてしまうとされるが、その姿は目には見えないという。

TVアニメ『悪魔くん』第3話「魔法陣に、出でよ12使徒」に登場。

配下の歯痛菌(はいたきん)を使役して人間に歯痛をもたらす黒悪魔の1人。声は二又一成が担当している。

インドでキリヒトの父親に憑依していた象人をも歯痛にして暴れさせて被害を大きくするなどの猛威を振るうが、最後は幽子の照魔鏡に力で、自身の魔力をはね返されて自身が歯痛になってしまい、その痛みに耐え兼ねて退散した。

歯痛菌

歯痛殿下の僕である髑髏のような姿をした悪魔。歯痛殿下に操られて人間たちの取り憑き歯痛にさせていた。甘いものが好物。

本来は大人しい性格であるらしく、歯痛殿下が撤退すると散り散りになって逃げ去って行った。

原典

姿は昭和4年に刊行された『妖怪画談全集 ロシア・ドイツ篇』という書籍に掲載されていた、バッハ筆の「奥歯を覗ふ怪物」と紹介される絵画作品(さらに遡ると『アンデルセン童話集』(1900年)「歯痛おばさん(Tante Tandpine)」のハンス・テグナーによる挿絵)で、あの斎藤守弘氏がフランスの妖怪「歯ぬきがい骨(歯ぬきがいこつ)」、佐藤有文氏が『世界妖怪図鑑』においてブルガリアの妖怪「透明骸骨」と名づけ解説したものが伝承の原典であるといわれる。

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歯痛殿下
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