演:遠山景織子
概要
対バイオテロ研究機関BCSTの監察官で、防衛庁・防衛研究所の技術研究本部に所属する専任化学担当官でもある。28歳。
ビースト・ザ・ワンと同化された有働貴文とは恋人関係にあり、結婚も間近に控えていた。それゆえザ・ワンと同じ経緯でウルトラマン・ザ・ネクストとなった真木駿一の事は「化け物」と呼んで監視しており、星川航空の真木が運転するセスナをジャックし彼を自衛隊の施設に連行。ザ・ワンへと接触させウルトラマンへの覚醒を促した。
一見すると冷徹な雰囲気を持つが、本人自身は目的の為に手段を選ばないほど非情になりきれてはいないようである。実際ザ・ワンが有働の人面痣を出現させてあたかも意識が残っているかのように見せかけたり人間となって現れた際には銃の引き金を引けなかったりといった一面もあった。
ザ・ワンの細胞を分析して生みだした様々な毒薬や化学兵器に、最終的には真木の協力で、ザ・ワンの暴走を止めようとする。
コミカライズ版『ウルトラマン_THE_NEXT』では、同化されても人間としての意識を完全に残している真木とウルトラマンに対する複雑な思いを打ち明ける面を見せた。
終盤、ザ・ワンの体内に取り込まれ彼から今まで自分を殺そうとした毒薬が自分を強化していたという事実を突きつけられ愕然。自分事ザ・ワンを倒そうと懇願するも最終的にネクストに救出された。
ウルトラマンネクサス
Episode.33「忘却-A.D.2004-」、Episode.34「封鎖-A.D.2009-」に登場。
吉良沢優や千樹憐を生みだした遺伝子調整による超能力者開発プロジェクト「プロメテウス・プロジェクト」の責任者であり、ザ・ワンの後に再来するであろうスペースビーストの脅威に備え、来訪者との接触に成功した海本隼人に代わる超能力者を生み出そうとしていたことが発覚した。
しかし迫り来るビーストに備える必要性からビースト対策を最優先し、プロメテの子たちの細胞のアポトーシスを抑える特効薬ラファエル開発の中断命令を出す。
任務と目的のために他者を切り捨てる等相変わらず冷徹な言動を見せるが、実際のところは憐たちのことを心配し、海本やプロメテの子たちが極秘にラファエルの開発を続けていたのを知りつつ黙認したり、西条凪の「憎しみこそ力」という主張をかつてともに戦ったウルトラマンを引き合いに出し否定するなど、厳しいだけではない一面を持っており、海本からも同名の聖人サラのような存在と評価されている。
TLT北米本部から査察官として来日し、TLTに不審を抱いたナイトレイダーに新宿大災害の真相がウルトラマンとビーストの最初の戦いであったことや、忘却の海レーテとメモリーポリスが使用するメモレイサーの仕組み、スペースビーストの生態を説明。海本と言葉を交わした後、憐を思いやる孤門や吉良沢、海本をはじめとしたプロメテの子たちと、その思いとともに戦い続けるウルトラマンこと憐の姿を見て、自身の知るウルトラマンである真木と同じように、今戦っているウルトラマンと人間にも強い絆と想いがあることを確信。
「アンノウンハンドが如何に強大であろうと、その想いを断ち切ることなど出来はしない」と満足げな笑みを浮かべながら海本に語り、フォートレスフリーダムを去った。