概要
『ウルトラマンネクサス』Episode.33のサブタイトル。2005年5月28日放送。
映画『ULTRAMAN』との繋がりが明かされるエピソード。
あらすじ
溝呂木眞也が今際の際に残した「アンノウンハンド」の正体を探るべく、西条凪は独自に調査を開始した。
一方、アンノウンハンドによりフォートレスフリーダムのセクション・ゼロが攻撃を受けるという事件が発生する。セクション・ゼロには基地の動力システムがあるとされていたが、実際は「レーテ」と呼ばれる機密物体が隠されていた。
攻撃は迎撃システムの起動により事なきを得たが、今回の事件を経てTLT北米支部から一人の女性が派遣されてきた。彼女の名は水原沙羅。5年前に発生した「新宿大災害」の真相を知るただ一人の証人だった。
そのころ、千樹憐のもとに一人の少女がデートを申し込んできた。彼女は松永管理官の一人娘である松永葉月。憐を監視している瑞生は複雑な心境で見守っている。葉月は父である要一郎が多忙なあまり自宅に帰ってこず、親子関係がぎくしゃくしているのだという。そして葉月の母で松永の妻は新宿大災害で亡くなっていた。
TLT内部にスパイが紛れ込んでいる可能性があること、TLTに不信感を覚えていた石堀と平木は水原のことを調べ始めた。彼女は憐や吉良沢優たち遺伝子操作によって誕生した「プロメテの子」と繋がりがあること、そしてとある人物が遺伝子に致命的なディフェクトを抱えており17歳から18歳で命を落としてしまうことを知る。
ディフェクトを持つプロメテの子の存在、水原によって開発が中止されたディフェクトの特効薬「ラファエル」を石堀から聞かされた孤門は、そのプロメテの子というのが憐であることに気付いた。
後日、葉月とのデートに行った憐。葉月はめったに帰ってこない父の仕事のファイルに記されていた写真から憐の存在を知ったらしい。
和倉隊長はTLT幹部の立会いの下、水原と彼女の部下・海本隼人と面会していた。
20年前、人類は「来訪者」と呼ばれる謎の存在と接触し、ナイトレイダーの武装を始めたオーバーテクノロジーを、来るべきスペースビースト撃退のために使うという条件付きで与えられていたことを知る。
そして5年前の新宿大災害。それは隕石の落下などではなくウルトラマンとスペースビーストの最初の闘いであった。ビーストは人間の恐怖をエネルギーにしており、ビーストへの恐怖が新たなビーストを生み出すという負のスパイラルを抑えるべく、戦闘終了後、来訪者たちは身を挺して人々の記憶を封印。忘却の海レーテとして人々の恐怖の感情を抑え込んでいたのだった。
そんな中、青葉ニュータウン上空に空飛ぶビースト・メガフラシが出現する。ポテンシャルバリアの力が弱まっているため、メガフラシはニュータウンに迫る。
憐はネクサスに変身してメガフラシに立ち向かう。一方、孤門たちは新宿大災害の真実を知ったことで自分たちの記憶を消したTLTという組織に不信感を持ち、立ち尽くすほかなかった。
余談
TSUBURAYAIMAGINATIONでの配信のサムネイルでは、なぜかこのエピソードに登場しないダークメフィストとダークメフィスト・ツヴァイになっている(おそらく『影-アンノウンハンド-』のサムネイル)。