「あたしだと思って、だぁ~いじに育ててね♡」
演:福岡サヤカ
概要
Stage.10「花が咲いたら~ジルマ・マジカ~」にて初登場。蒔人が野菜を卸している喫茶店を営んでいる見た目20代後半の女性。
正直なところかなりの性悪女であり、蒔人が持ってきたキャベツを(虫食いとは言え)彼の顔面に投げつける、品質を重んじる彼に対し「品質なんてどうでもいい」と言い放つ、彼の畑へのお誘いを自身への口説きと分かったうえで「あたしも罪な女ねぇ。」と自分で言うなど問題ありまくりであり、他の小津兄弟からの評価も最低だった。しかし何故か蒔人は彼女に惚れている。
途中彼の熱心な口説きにさすがに折れたのか、近くのテーブルに飾ってあったサボテンの鉢植えを蒔人に手渡し「このサボテンに花を咲かせたら付き合ってあげる☆」と上から目線でデートの条件を提示。さらに上記のセリフで念を押し、彼を一層燃えさせた。
その後、彼女が渡したサボテンことプチ・エリコは冥獣スペクターが密かに憑りついていたことで急成長。渡した翌日に肥大化したのち花を咲かせてしまう。しかし蒔人はそれに疑問も一切持たず、「俺の江里子さんへの愛が花を咲かせた」と有頂天になりサボテンを抱えて彼女の下へ急行。
当然それを見せられた本人も明らかに自分の渡したものではないと文句を言うが、江里子への一途な愛を語る蒔人は聞き入れない。さすがに堪忍袋の緒が切れたのか、怒り任せに彼女はとんでもないことを暴露してしまう。
それは「渡したサボテンが花を咲かせない品種」ということだった。
そう、江里子は蒔人を最初からからかっていただけなのである。(これに関しては妹の芳香もそう発現していたのだが。)
そのことを知り、ショックを受ける彼に追い打ちをかけるように「ちょっとでも夢見られたんだから、ありがたく思いなさいよ!」と開き直る始末。結果外でそれを聞いていた兄弟たちをキレさせた挙句、麗からは暴力をふるわれそうになった。(皮肉にも麗の拳は蒔人の顔面に直撃した)
その後は散歩で公園に足を運んでいた彼女だが、様々なものを捕食して怪物化したプチ・エリコに最初の獲物として狙われることとなる。
森まで追跡され喰われそうになったが、そこに先程振った蒔人が彼女の悲鳴を聞きつけ助けに入る。一般人の江里子がいる手前マジレンジャーに変身できない彼は生身でプチ・エリコと戦おうとする。案の定敵うはずもなくやられる彼に対し、「とっとと逃げなさいよ!」と叫ぶが、「江里子さんが好きだから」という理由で戦い続ける彼に動揺する。そして流石に罪悪感があったのか「私、あんたに酷いことしたのに・・・」と言って俯くも、「それでも、江里子さんが好きだから。」と蒔人は自分の素直な気持ちを真っすぐ伝える。
そしてプチ・エリコを押さえ込み「逃げろ!」と彼に叫ばれ、その場を後にする。
マジレンジャーの活躍によってプチ・エリコに憑いていたスペクターが退治されたあとは、”アニキ農場”に足を運ぶなど命懸けで自分を守ってくれた彼に少しは惚れたようだが、「靴(パンプス)が汚れるから抱っこして」と我儘全開で相変わらずの様子だった。
しかし蒔人が誤って彼女を落としてしまった時には文句を言いながらも、再度抱き上げようとした彼を抱きしめてキスするなど大胆な行動も見せている。
それからしばらく出番はなかったが、Stage.21のラストで再登場。今日の野菜の納品がまだなことを蒔人に尋ねるが、近くにいたヒカル先生に興味を持ち、自身の店に招待する(しかもご丁寧に手を引いてエスコート)という明らかに浮気をして蒔人を困惑させた。
その後は登場することはなく本編が終了してもどうなったか語られることはなかった。だがもしあれから蒔人とよりを戻して結婚したとしても確実に彼を尻に敷いていることは想像に難くない(それでも蒔人は嬉しいだろうが)。
余談
上記の通り性悪女であるが、虫食いのサボテンに関しては流石に渡す蒔人にも問題があるといえる(悪気がない分余計に)。
また、プチ・エリコに襲われた際は助けにきた蒔人を見捨てず最後まで逃げなかったあたり根っこからの性悪というわけではない模様。