プチ・エリコ
ぷちえりこ
蒔人が想いを寄せる女性の江里子から貰ったサボテンである「プチ・エリコ」に冥獣スペクターが取り憑き、怪物と化した姿。サボテンの外殻をぶち破った中から無数の根っこが伸び、辛うじて人の形をした異形の姿を持ち、「ワフワフ」と笑う様な鳴き声を発する。
憑依対象が植物である為か、人間が取り憑かれた時よりも怪物化が激しく、獰猛且つ身軽に獲物に襲い掛かる危険な存在だが、反面知能は低い。
夜中に魔法部屋の本や燭台を食べる事で倍以上の大きさに成長。翌朝に5人の朝食を食べると、サボテンが本来咲かせる筈の無い花まで咲かす異常さを見せた。
その後、蒔人達5人の目の前で自転車を食べ、最終的に怪物に変貌すると同時にそのまま逃走する。
追い掛ける5人の前にナイとメアが冥府兵ゾビルと共に出現して相手取る中、自身は偶然通り掛かった元の持ち主の江里子に襲い掛かる。
そこへ単独で駆け付けた蒔人が生身で立ち向かい、江里子を逃がすと同時にマジグリーンに魔法変身して立ち向かう。対するプチ・エリコは、全身からサボテンの針を無数に飛ばして攻撃する「千本針飛ばし」を繰り出すも通用せず、グリーンのキック攻撃に怯んだ所へ止めのグリーングランドボンバーを受け敗北。
巨大戦ではマジキングに千本針飛ばしも通用せずに圧倒され、更にグリーンの勇気に応えた新魔法が発動し、闇の力を浄化する魔法力でスペクターがその身体から追い出されると元のサボテンに戻る。そして追い出されたスペクターは為す術も無く、止めのキングカリバー魔法斬りを喰らい爆散した。
モチーフは言うまでもないがサボテン。
本編においてウルザードが巨大化させた最後の冥獣となった。
サボテンをモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『超力戦隊オーレンジャー』のバラカクタス兄弟以来の登場となる。
リトル・ショップ・オブ・ホラーズ:怪物化したプチ・エリコのデザインと想いを寄せる女性の名前を取って名付けられたという設定は、本作の1986年版映画の「オードリーⅡ」を彷彿させる。
サボテンダー:ファイナルファンタジーシリーズに登場するサボテン繋がりのモンスター。得意技が針千本なのも共通。