「(王は一人でいい、それが秩序を保つ方法だから)」
※以下は、小説版をもとに作成しています。
概要
城岩中学校3年B組男子出席番号17番。支給武器はワルサーPPK。
桐山和雄率いる男子不良グループ(通称「桐山ファミリー」)の1人。彼を「ボス」と呼んで誰よりも桐山を信頼している。
劣悪な家庭環境で育ち、学業の成績も悪く、愛読していた少年漫画の影響で「強いものがすべて」「王は一人でいい」という独特の美学を身につける。
喧嘩に美学を感じている硬派なタイプの不良で、弱い者イジメは絶対にせず(本人曰く、不良仲間の笹川竜平の赤松義生へのちょっかいを止めるのに苦労したらしい)、女子にも優しい所がある(日下友美子曰く、「悪ぶってるけど、そんなに悪い子じゃない気がする」)。
原作では金井泉に「ちょっと可愛い子だな」と、仄かな想いを寄せていた。
小学校時代から喧嘩に明け暮れるが、中学の入学式の日、複数の上級生に因縁をつけられ、リンチされていたところを、偶然その場にいた桐山に助けられ、以後桐山に「王」としての素質を感じ、仲間の溜り場になっている喫茶店、盗品を置く秘密の場所、危険な代物を売る怪しいバイヤーなどを紹介し、不良の世界に誘う。
今の桐山を創ったのは自分だと感じており、桐山のトレードマークでもあるオールバックヘアを薦めたのも彼で、桐山と良きナンバー2である自分との絆の証だと思い込んでいた。
プログラムでは他の不良仲間同様、桐山のメモに従い島の南端の浜辺に赴く。彼自身は殺し合いに乗る気は無く、仲間と共に抵抗するか何とか逃げ出そうと考えていたようだが、桐山によって殺された想い人の金井や、仲間の黒長と笹川の死体を目にして驚愕、ここで初めて桐山の異常性に気がつくが、時既に遅く自分が彼に銃口を向ける前に射殺されてしまう。8番目の死亡者。
月岡彰以外の他の不良仲間とは違い、死ぬ間際には桐山の異常性に気づいた為、本人が自負するほど頭の回転が悪い訳ではないようである。
他の登場人物の生徒に比べ出番は比較的少ないが、その人物像で読者からの人気が高い。
容姿
パーマのかかった短い髪が特徴。原作小説を対象とした読者イラストでは、髪を染めている場合が多い。
映画版ではやや小柄で、パーマのかかった茶髪が特徴。
漫画版では黒髪のリーゼントヘアで、強面という外見。プロフィールでは、身長173センチメートル、体重63キログラムであるとされている。
漫画版
支給武器はワルサーP99。
原作とは違い、クラスメイトからの評判はあまりよくなく、暴力沙汰の現場を目撃した榊祐子の不登校や暴力嫌いの原因を作ってしまっている。金井泉へ好意を持つ設定がなされていない。プログラムでの行動は原作と同じ。
映画版
「お前、転校生とか言って、本当はキタノの手先なんだろ?」(映画版)
演じた俳優は柴田陽亮。支給武器はコルトパイソン。
映画版では男子不良グループのリーダー格で、「転校生」の桐山をキタノの手先だと思い仲間たちと包囲するが、銃を奪われて逆襲され、金井泉の盾になる形で死亡した。
不良だが、殺し合いを拒否し、ゲームに抵抗する意思があった。