「ひっ」
※以下は、小説版をもとに作成しています。
概要
城岩中学校3年B組女子出席番号5番。支給武器は不明。
町内でも五本の指に入るくらいのお金持ちのお嬢様。町内の名誉職である町会議員を務める父親をもつ。
織田敏憲のようにお金持ちであることを気取ることはなく、瀬戸豊が恋焦がれていた少女であり、沼井充も彼女に微かに好意を持っていた。
内海幸枝を中心とする3年B組女子中間派グループに所属していて、バスの中でも彼女らの近くに座っていた。
クラスのリレーメンバーに選ばれていたことから、クラスの女子の中では足が速い方のようである。
瀬戸曰く眠たそうに頬杖をついて授業を受けている描写から、少なくとも優等生という訳ではないらしい。
園芸が趣味の様子で、教室の花瓶に花を添えていた。
プログラムでは開始後、沼井が桐山と合流した頃には既に桐山に殺されていた。島の南の海岸へ逃げてくるが、運悪くすぐ後からやってきた桐山と遭遇し、目の前でゲームに乗るか乗らないかを決めるコイントスを見せ付けられる。結果桐山がゲームに乗ったためナイフで殺害され、桐山による最初の犠牲者となってしまう。時系列的には彼女がプログラム開始後最初の脱落者である。3番目の死亡者。
出番は僅かなものの、様々な生徒から彼女の人物像が語られている。
容姿
小柄な、かわいらしい女の子。
容姿については、瀬戸豊から「すごくきれいだった」沼井からも「ちょっとかわいい女だな」と評価されている一方、三村信史からは「ひどいブスではなかったけど」と発言しており三者三様の評価が下されている。少なくとも優れないという訳ではないらしい。
原作では髪型の具体的な描写は無く、目鼻立ちも特徴的な容姿描写がない為、原作を対象としたファンイラストでは、読者それぞれ独自の解釈としたばらつきのある見た目で描かれることが多い。
映画版ではショートヘア、田口版漫画では聖子ちゃんカット、「天使たちの国境」では長い髪を二つに縛った髪型をしている。
映画版
「今のうちに知ってること全部言っちゃった方がいいよー?」
なぜか沼井ら男子不良グループと行動を共にする不良少女となっている。沼井や瀬戸からの想い人設定はオミットされているが、お金持ちのお嬢様という設定は一応ある。
ゲームでは沼井らと共に桐山を包囲し、脅迫するが、マシンガンで返り討ちにされる。最初の銃撃ではからくも生き延び、最初の高圧的態度を一変して命乞いするが、容赦なく銃弾を浴びせられ絶命。9番目の死亡者。
漫画版
田口版漫画では出番は番外編のみ。
内海ら女子中間派グループに所属している描写があるものの、天堂真弓同様、人物像は一切語られていない。沼井からの想い人設定がオミットされ、瀬戸の想い人も何故か藤吉文世に変更され、原作での金井泉の人物像は全て藤吉のものに改変されている為、原作以上に影が薄い。
プログラムでの行動は原作と同様。6番目の死亡者。
『天使たちの国境』では松井知里と中学校入学以来、仲が良かったと松井本人から述べられている。
余談
沼井や瀬戸という男子にモテている点やお嬢様属性から、読者からの人気は比較的高く、二次同人では不良とお嬢様という関係から沼井充や、御曹司同士ということで、桐山和雄との男女カップリングが描かれることが多い。
内海幸枝を中心とする3年B組女子中間派グループの一員として書かれているものの、後の灯台ではグループの友人らからは誰一人として彼女を思い出す者がいなかったことから、(中間派グループが特別仲の良いグループではなかったらしいとはいえ)グループの中での印象は薄かったようである。