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小野不由美氏・著の小説十二国記』の登場人物。

cv:乃村健次

概要編集

元・麦州侯で、州侯の中で唯一偽王に下らなかった人物。巧国ほどではないにしても、差別の対象となった半獣の桓魋を麦州の州師将軍に抜擢する懐の深さも見せている。

麦州候時代には先王・舒覚(予王)が景麒を恋い慕ったことで「(他の)女性は殺せ」という命令に背いて匿ったうえで諸国に逃がす柔軟さを見せるが、それでも州師将軍・桓魋が王を討つことを主張することにはためらいを見せている。その結果、景麒が失道の病にかかり、これを嘆いた舒覚が禅譲後に崩御するまで兵を挙げることなく静観することとなった。


予王・舒覚の死後、妹の舒栄が王として立ったが、「王の血縁者が王になることはない」との理を知っていた浩瀚は従うことなく城門を閉ざし、雁国の援けを得た王・中嶋陽子に徐栄が討たれるまで籠城を続けた。


陽子の登極後、朝廷は冢宰・靖共の一派が主導する。靖共派は朝政に通じ、官吏のなかでも最大の派閥であったが私腹を肥やすものが多く、和州候・呀峰のように民を虐げる酷吏もまた多かった。


浩瀚は官吏たちのなかにあって靖共派に属しておらず、名君として知られた達王に「道理」を教えた遠甫の弟子でもあった。

靖共は遠甫の弟子たちが糾合して立ち上がるのを恐れ、「舒栄の乱」を謀反の証として浩瀚を麦州候から罷免、国外追放になるところを救われ、浩澣は姿をくらました。

一方、景王・陽子は思い通りにならぬ朝廷に自分の無力を痛感、景麒のつてをたよって秘密裏に遠甫のもとで政治に関することを学びはじめる。

そのことを知らぬ靖共は遠甫を拉致しようとして配下を送るが失敗、偶然居合わせた蘭玉を殺害したことにより陽子にも靖共が悪政の元凶であったことが知られてしまう。


陽子は虎嘯率いる反呀峰派に柴望をはじめとする遠甫の弟子たち、祥瓊大木鈴とともに合流、腐敗した官吏の追放に成功した。


乱の終息後、陽子は浩瀚に会う。見た目は30歳前後の有能で怜悧な人物と評され、国法よりも道を重視して事を為す大胆な一面も持ち合わせた人物とされている。


罷免された靖共に代わって、現在は慶国の冢宰に任じられている。

  

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十二国記 風の万里_黎明の空 黄昏の岸_暁の天

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