埼玉県北部にある人口約14万人の市。
江戸時代以降中山道の宿場(深谷宿)が置かれ、宿場町として発展した。
近代日本経済の基礎を築いた実業家・渋沢栄一も深谷市(但し当時の名称は血洗島村)出身。農家の家に生まれ、幼い頃から家業である藍玉の製造・販売・養蚕を手伝いながら育った。
県下有数の農業地帯で、深谷ねぎは日本一の出荷量を誇る。深谷ねぎをモチーフにしたゆるキャラ「ふっかちゃん」は有名。
花の栽培と植木や盆栽の生産も盛んであり、なかでもユリやチューリップの切花生産は全国トップクラスの生産量を誇る。また、「ガリガリ君」の製造で有名な赤城乳業株式会社の本社は深谷市にある。
上質な煉瓦の生産に適した土があることから、煉瓦生産が盛んに行われてきた。
大正時代に建築された東京駅の丸の内駅舎も深谷産の煉瓦を使用している。このことにちなみ、市の玄関口である深谷駅は東京駅の赤レンガ駅舎をモチーフにしたデザインで、「ミニ東京駅」とも呼ばれる。ただし、この深谷駅舎自体はレンガ構造ではなく、コンクリート壁面の一面にレンガ風のタイルを貼ることによって東京駅に似せている。
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