概要
楚の什虎城城主。蒙武並みの巨躯と汗明と同等の武勇を持つ猛将。配下に近衛兵団「迅戈」、精鋭部隊「迅樹」を所有。外套だけ羽織って全裸でいるなどの奇行を起こすが、媧燐から「戦馬鹿」と称されるほどの戦争狂で、敵を木っ端微塵にするほどの熾烈な情け容赦無い戦いをする。
元は楚に吸収された小国「汨」国の大将軍。忠義に溢れる性格で、大国・楚との戦いで疲弊する汨国の精神的支柱だった。だが、降伏を考える袁公・大臣達と徹底抗戦を主張する満羽ら軍部の間に亀裂が生じ始め、遠方にいる最中に王達が勝手に降伏。帰る場所を無くした満羽達はそれでも楚軍と戦い続けたが、倒した敵軍の中にかつての汨国民達がいたことで、汨国民が自分達の敵となったことを知って精神が壊れてしまう。その後最終的に観念した楚から生存を認められた経歴を持つ。そのため、楚への忠誠心は皆無で首都・郢から離れた大重要拠点「什虎」を時の宰相・春申君に任され、同じ境遇の千斗雲らとともに根城としている。
蒙武率いる秦軍が什虎に侵攻している知らせを受けて戦争が出来ると歓喜し、自ら兵を率いて出陣する。戦いでは寿胡王の作戦を無視して独断で動いて暴れるため部下に諫められる。魏軍襲来で立て直した後は蒙武軍と対峙。乱美迫軍の助攻を得て突撃してきた蒙武・騰軍を迎撃し、近衛兵団「迅戈」を撃破した蒙武と一騎打ちするが、本陣が陥落したため蒙武に再戦を誓って郢へ撤退した。