概要
敵方の城・砦・館・市街地などの要害に放火し、また石火矢などをうちかけて攻め討つこと(広辞苑)。古来より籠城する敵軍を炙り出す戦術として、用いられた。
また、単なる奇襲ではなく、敵方の経済面・心理面での動揺を誘うこと自体が目的とされる事例もあった。経済的基盤となっている土地(交易都市・居城)の焼失は、そこから供給されていた物資が絶たれる事を意味する。その結果、生活に困窮し志気を落とした敵は、結束を弱めることとなる。
特に、心の拠り所としていた建造物(宗教施設・文化財・故郷など)を焼き払うことは、精神的に追い詰めたり、扇動したりする上で効果があった。
→-比叡山焼討
-南都焼討
広義では暴動がヒートアップした結果、暴徒が無計画に(火炎瓶などで)放火する事態を表す言葉としても用いられる。
→-日比谷焼打事件