獄丁ヒグマ
ごくていひぐま
地獄から逃げ出した罪人...通称、「亡者」。奴らは現世に生きる人々に憑き、数々の悪事を働く。
来峰アヤハも、彼女もまた亡者に憑かれていた。無意識にスリを繰り返す彼女は、お祓いをしに、とある寺を訪れた。
が、そこにいたのは住職ではなく、能天気な少年ヒグマ。一見、頼りなさげなヒグマだが...その正体は亡者を取り締まる獄卒人で...!?
今、亡者と獄卒人ヒグマの戦いが幕を開ける!
ジャンプGIGA2017vol.1~4で連載されていたパイロット版の「火久摩の手」をベースとして、本誌での連載に至るが、短期間での打ち切りとなった。なお「火久摩の手」は、単行本も発売されている。
ジャンプ+にて書き下ろしの読み切り『獄丁ヒグマ後日譚』が公開されている。
主人公側
篝手ヒグマ(かがりて ひぐま)
本作の主人公。16歳高校生。400年前から先祖代々地獄から脱走した亡者たちを捕まえて地獄に送り返す仕事を任されている一族の少年で獄卒人。淵現寺の住職の曾孫。普段は、穏やかで小さなことで揉めるのも苦手だが亡者には、容赦がなくつよい怒りを見せる。ものぐさな面もあり、家ではザイジュに身の回りの世話をさせるのが日常茶飯事でアヤハにも突っ込まれている。
獄卒人とは現世の生者でありながら地獄の獄卒に扮し脱走者を狩る者達。
脱走者から断ち切った“ザイジュ”を振るい亡者を捕まえ地獄へ送り返す。
零号“獄刀カイナギ”
壱号“?”(憑依解除)
弐号“?”(巨大な手)
参号“夢幻砕鉄”(金棒)
肆号“火聚ノ大鉈”(大鉈)
漆号“?”(弓矢)
玖号“?”(扇)
拾号“?”(戦輪)
拾壱号“黒縄墨手”(縄)
拾弐号“火霧雲”
拾参号“金剛嘴烏”
………
篝手宇佐(かがりて うさ)
淵現寺の住職のばあさん。ヒグマの曽祖母。通称ウサ婆。
阿傍
獄卒の一。ヒグマの戦闘訓練を行う。
亡者・脱走者
本来地獄で管理されている罪人の死霊(たましい)、亡者。400年程前に大量の脱走者が出る。
生者から命寿を貰わねば地獄へ逆戻りとなる彼らは人に憑き、大抵は悪事に手を染める。
心が弱った生者を好んで憑く。
在獄期間が長い者ほど、自らが属していた地獄の特徴を得ている。
魑魅(すだま)
在獄期間20年以下の最下級の亡者。下半身の無い人骨ような姿。知性は無く異能も無く名も無い。
これに憑かれた人は自らの意思関係無く罪を犯すようになる。例え祓ったとしても現世にその業は残る。
基本的に弱いため単体で動かない。
以下、名持ちの脱走者
黒縄墨手(こくじょうぼくしゅ)
火霧雲(ひのきりぐも)
金剛嘴烏(こんごうしう)
泥梨ノ狐鉄(ないりのこてつ)
呪術廻戦・紅葉の棋節・キミを侵略せよ!……同じくジャンプGIGAから週刊少年ジャンプでの連載に至った作品。
たくあんとバツの日常閻魔帳……2016年に連載されていた、同じく閻魔大王がモチーフの漫画。