概要
百円の恋とは、2014年に公開された日本映画、監督は武正晴、脚本は足立紳。R-15指定作品である。
松田優作の出身地である山口県の周南映画祭において、(優作氏の志を受け継ぐ脚本を発掘すべく2012年に新設された)第一回「松田優作賞」のグランプリ受賞作を映画化した作品。
主題歌はクリープハイプの「百八円の恋」。
不器用でどん底の生活を送っていた女性がボクシングを通して変化していく物語である。
2024年に中国でリメイク。
あらすじ
実家でひきこもり生活を送る32歳の斎藤一子(いちこ)は、離婚して出戻ってきた妹とケンカしてしまい、一人暮らしを始める。100円ショップで深夜勤務の職にありついた一子は、その帰り道に通るボクシングジムで寡黙に練習を続ける中年ボクサーの狩野祐二と出会い、恋をする。しかし幸せも長くは続かず、そんな日々の中で一子は自らもボクシングを始める。
登場人物
斎藤一子(さいとういちこ) 演：安藤サクラ
実家に引き籠ってテレビゲーム漬けの毎日を送る、無職32歳の女。実家は弁当屋を営んでいるが手伝いなどは一切しない。一人暮らしを始め、夜な夜な買い物に行っていた百円ショップに勤めることになる。
狩野祐二(かりのゆうじ) 演：新井浩文
ストイックなボクサー。100円ショップの客で、いつもバナナだけを大量に買っていくため店員たちから陰で『バナナマン』と呼ばれている。
余談
- 公開は4館スタートという小規模なものであったが、メイン館のテアトル新宿では連日立ち見がでるほどの大盛況を見せた。大ヒットを受け全国78館以上にまで展開した。
