「私が何の為に回道を修めたか 貴方が知らぬ筈は無いでしょうに」
概要
始解と同じ呼び名で表記のみ変わるという珍しい卍解で、発動すると刀身から血のような液体が溢れ出し、周囲を覆い尽くす。
皆尽きるという彼女の本性を示すような、恐ろしい名前・外見である。
原作では具体的な能力については言及されなかったが、アニメ版にて、血の池の様な全てが血で染まった空間を構築し、回道を使わずに瞬時に回復する能力と判明。
更に血の刃を刀身から放つ事で、中距離戦闘も可能。
檜佐木修兵の卍解・風死絞縄とは、互いが納得するまで戦闘を継続させるという点に類似性が見られる。
余談
考察界隈では、
- 更木との戦闘描写から「敵も自分も永遠に癒し続ける=(戦意を失わない限り)永遠に戦い続けられる」
- 始解との繋がり(「唼」は訓読みで「くらう・すする」)から「敵が流した血を吸収し、それを味方に輸血する(解放直後に出る血液は卯ノ花が今まで斬ってきた敵の血液)」
の2つの説が有力だった。
或いは、単純に「自分の霊圧を血液に変えてそれを操る」能力であり、戦っている相手の流血で回復したり自分の身体の傷を瞬時に癒やしたりする技は、能力の応用/発展系という説もある。
実際の人体でも骨折や裂傷が治癒するメカニズムは、損傷箇所に血液が溜まることで、血液中の未分化細胞が損傷箇所の細胞に分化していくことで成立する。そもそも再生医療と血液は、切っても切り離せない強烈な相互作用があるのだ。
ちなみにアニメ以前に、ゲーム『Brave Souls』で実装された作者監修のオリジナル形態「魂は更なる高みへ」では、赤い液体を操って攻撃するほか、攻撃に敵を弱体化させ、かつHPを自身に還元する状態異常付与が設定されていたり、必殺技の説明に「相手から吸収したものをエネルギーに変えて突き刺す」とあるなど、2つ目の説とアニメ補完を合わせたような描写がされていた。(正確には、この形態が説の補強になった)
また小説で登場した7代目剣八が生物を召喚する能力であったことから、アニメで判明した血の池の様な空間は「肉雫唼」の腹の中を召喚したもの、という説も新たに出ている。