概要
投稿されたイラストに対し、閲覧者が「目の保養になる」と感じたとき、このタグがつけられる。
どんなイラストが目の保養向きなのか、定義は一切ない。
正統派に風景画だったり、萌えに通ずるイラストだったり、おいしそうな食べ物のイラストだったり、すごくシュールなイラストだったりする。
問題点
あまりに定義が曖昧で汎用性が高すぎるため、以下のような問題点が指摘される。
主観の問題
タグを付けるユーザー個人の好みと主観がそのまま反映されるため、万人に対し、「客観的な意味で」目の保養向きかどうかは疑問視され、厳密な定義を設けるのは難しい。下手したら普通は敬遠されがちなケモや腐向け、ましてやグロにまで貼られている場合がある。
これは評価タグ全般に通じることではあるが、「目の保養向きのイラスト」の場合は"どのような"評価かの定義がないため、絵の傾向がバラバラで、検索の役に立たない。
「10点じゃ足りない」「もっと評価されるべき」系列のタグも似た性質を持つが、「目の保養向きのイラスト」はもっともハードルが低いためか、濫用されがちだ。
偏向の問題
「目の保養向きのイラスト」タグを好んで付与するユーザーの層に偏りがあるため、見られる作品の版権ジャンルが偏ってしまっている。
- けいおん!
- ロックマン
- プリキュア(特にハートキャッチプリキュア以降のシリーズ)
- ポケモン
- 魔法少女まどか☆マギカ
いずれもpixivではすでに人気ジャンルであり、普段見ないジャンルの絵を発掘するという意図では使えない。
特に多いのが『けいおん!』で、検索時に表示される「関連タグ」には「放課後ティータイム」「平沢唯」「琴吹紬」といったキャラ名のタグが並んでいる。
ただ、2023年現在は感想タグを付ける閲覧者自体が減少しているため、ジャンルに関係なく新規に付けられるケースは稀になっている。
無差別性の問題
「目の保養向きのイラスト」にもかかわらず、漫画作品や、テンプレートにフォントの文字を入れただけのものにつけられている場合もある。
閲覧者が「目の保養になった」ことしか示されないため、"どのような"意図でタグがつけられたのか(かっこいいのか、かわいいのか、構図がいいのか、アイディアがいいのか、など)のニュアンスが、イラスト投稿者に伝わりにくい。
仔細な描き込みのあるイラストから落書きまで、クオリティはピンキリだ。
あまりに多く、幅広く使われているため、賞賛としては安っぽく、むしろ侮辱のように感じるユーザーもいる。
圧迫の問題
以上の理由で、「目の保養向きのイラスト」タグは役立てるのが難しいのが現状だ。
タグは最大10個までしかつけられないため、そのイラストのことを思うなら、もっと有用なタグを使うべきという考え方もある。
また、一人のユーザーに「目の保養向きイラスト」タグが多くつけられると、そのユーザーの「作品タグ」の欄(レイアウト左)が「目の保養向きイラスト」の表示に圧迫され、イラストの傾向がわかりづらくなる弊害もある。
関連イラスト
編集時の最新の絵からだいたい1000枚毎に抜粋してみた。