概要
本作の最終シリーズであるBLUE編で登場。通称「ノワール」。
国家の要人や裏社会の連中による、公に出来ない場所での会食や非合法な催事で料理を提供しており、社会からのはみ出し者や法に触れてでも美味な皿を追求しようとする悪徳シェフが所属し、裏社会において莫大な利益を得ている。
組織ではあるがノワール同士はほとんど馴れ合わず、単独で仕事をすることが多い。もし一堂に会せば厨房の空気はいつ誰が誰を刺してもおかしくない一触即発な状況となる。
また顧客を満足させられなかったり、会食を台無しにすればその場で処刑もある。大仕事を終えると潜伏及び国外に高飛びしたり、手練なら様々な国や機関を行き来できるパイプを持っており、身分を隠したり変装するのも得意と語られるなど、ヤクザやマフィアのような環境である事が窺える。
その他、処刑が確定した者や、獄中で臨終しそうな人に料理を作ってもいる。
如何なる状況であろうと、その者しか作れない必殺料理級の品に化けさせられる「異能」の持ち主でもある。
連帯食戟の直後に朝陽に唆された構成員が日本に侵攻し、一部は現遠月十傑評議会に敗北。その後朝陽を始めとした一員はBLUEに参戦する。
アニメではその他の構成員は黒いローブと赤いスカーフに身を包んでおり、最終話にてようやく現十傑によって一斉摘発された。
メンバー
才波朝陽とその部下
- サージェ 〈CV:櫻井浩美〉
- 軍曹(サージェント)を略して呼ばれている女性で、男言葉で話す。かつて朝陽に敗北し、彼の懐に招き入れられた経緯を持つ。
- チェーンソー型の専用カービングナイフを持ち、切ると同時にシーズニングスパイスを施すなど、武器や兵器型の調理器具を使いこなす兵装料理(ディッシュ・アームド)の使い手。
- 第三の門では真凪によって門番を任され、城郭本丸では創真と季節外れのクリスマスケーキで対決し、敗北。
- ドン・カーマ 〈CV:津田健次郎〉
- カイゼル髭と眼鏡が特徴の中年のオネエ。多数のオネエをサポメンとして引き入れており、その連携による調理が得意。所有するシェイカーには複雑な溝が刻まれ、それが繊細な泡を生み出す。
- 城郭本丸ではタクミと連携によって完成するアミューズというお題で対決。長年の相棒であるイサミを拉致監禁するも、互いにその腕を競い合ってきた創真とタクミのコンビネーションの前に敗れる。
- 煌 觜汪(こう しおう) 〈CV:小林親弘〉
- 仮面を被った男性。中国の南北朝時代から暗躍していた暗殺稼業の家系の出身で、その家系は食材の有毒成分を用いた暗殺術によって時代の陰で中国史を動かし続けてきた。
- やがてその知識と技術を料理に転用し、5本の指それぞれに装備し、一本一本にそれぞれ味の五代要素である調味料群を染みこませた爪型の調理器具「墨劉爪」を使った異能「毒物料理(ディッシュ・ヴェノム)」の使い手。門外不出の秘伝ゆえに公の場で使用された記録は無いという。
- しかし城郭本丸で田所に一瞬で敗北した。
- 夕之介
- 癖のある黒髪と丸眼鏡、そして着物が特徴の男性。薙切家と神の舌についてを調べ上げ、えりなの誘拐を担当。作中では料理の腕を一切披露せず。
その他
- モナールカ
- トミー・リボルバー 〈CV:榎木淳弥〉
- BLUE第一の門から登場し、表の料理人にノワールの実力を見せつけた男。アニメで名前と異能「六連装グリル」が判明。
- マルカンタ 〈CV:林大地〉
- 通称「調理場ピエロ」で、陽気な性格。合わせると球体状になる特殊鍋をジャグリングするというサーカス芸のような「見世物料理(ディッシュ・サーカス)」の使い手。
- クロード・ビル
- 通称「赤黒(しゃくこく)の処刑人」。食材の血液を調味料とする「血液料理(ディッシュ・ブラッド)」の使い手。朝陽に試合外で敗北し、彼の異能は司を打ち破るのに利用された。
- バニーヘア 〈CV:井澤詩織〉
- 通称「跳ね回る狂気」。ウサギの被り物をかぶった女性。ギロチンで食材を虐待して旨みを引き出す「加虐残虐料理(ディッシュ・サディズム)」の使い手。
元ノワール
- 時山兵五郎 〈CV:土師孝也〉
- 帝国陸軍に入隊し、太平洋戦争へ出征。終戦後は闇米等が出回る裏市場にて料理の腕を見込まれ、ノワールのキャリアを歩みだした。
- 屈強な腕と鋭い眼光、戦地でも調理場でもあらゆる敵をねじ伏せる無頼漢として恐れられてきた。
- 指定暴力団の三代の組長の専属料理人でもあり、組同士の会食でも料理を出してきており、もし無礼があれば組全体の沽券に関わるところか、抗争の火種に発展する事もありえたという。
- 現在は車椅子に乗った耄碌した老人で、料理の出来なくなった自身を呪い、最後の晴れ舞台としてBLUE予選「第一の門」の審査者として参戦。最後の晩餐をお題にノワールをことごとく合格にする反面、表の料理人には一切期待していない。
- 創真はこのお題に納得がいかず、例え料理が出来なくとも立派な歯でまだまだ色んな品を味わい尽くせるとし、もなか生地から作ったお通し「あんきもなか」を出す。
- 更に、いよいよ駄目になった時に出す品こそが本当の最後の晩餐と諭された為に彼を合格とし、今BLUEを最後に自害するつもりだったが、生きる気力を取り戻した。
関連タグ
裏料理界:中華一番!シリーズに登場。第2シリーズから登場しては暗躍し、幾度も主人公らと戦った、よく似た闇の組織。真夜中の料理人の元ネタになっている可能性あり。