概要
- 今回はアイルランドからシティオブトロイが参戦。08年のレイヴンズパス(イギリス)以来16年ぶり、純正ダートにおいては93年のアルカング(フランス)以来31年ぶりの欧州調教馬による優勝を目指す。名伯楽エイダン・オブライエン調教師、大馬主クールモアにとっても悲願の舞台であり、世界最強の座は譲れない。
- なおクールモアは地元アメリカのシエラレオーネも参戦。
- 日本からの参戦は2年連続で、前年に引き続きウシュバテソーロとデルマソトガケ、これに3歳馬フォーエバーヤングを加えた3頭が参戦。
- フルゲート14頭のうちG1馬は10頭(Jpn1馬含めると12頭)という豪華メンバーとなった。
出馬表
番 | 馬 | 性齢 | 騎手 | 調教師 |
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1 | フォーエバーヤング(USA) | 牡3 | 坂井瑠星(JPN・栗東) | 矢作芳人(JPN・栗東) |
2 | ハイランドフォールズ(USA) | 牡4 | L.サエス(USA) | B.コックス(USA) |
3 | シティオブトロイ(USA) | 牡3 | R.ムーア(IRE) | A.オブライエン(IRE) |
4 | ミクスト(USA) | 牡4 | K.フレイ(USA) | D.オニール(USA) |
5 | セニョールバスカドール(USA) | 牡6 | J.ロザリオ(USA) | T.フィンチャー(USA) |
6 | デルマソトガケ(JPN) | 牡4 | C.ルメール(JPN・栗東) | 音無秀孝(栗東) |
7 | ウシュバテソーロ(JPN) | 牡7 | 川田将雅(JPN・栗東) | 高木登(JPN・美浦) |
8 | ピレニーズ(USA) | 牡4 | B.ヘルナンデスJr.(USA) | C.ドゥヴォー(USA) |
9 | フィアースネス(USA) | 牡3 | J.ヴェラスケス(USA) | T.プレッチャー(USA) |
10 | タピットトライス(USA) | 牡4 | I.オルティスJr.(USA) | T.プレッチャー(USA) |
11 | シエラレオーネ(USA) | 牡3 | F.プラ(USA) | C.ブラウン(USA) |
12 | アーサーズライド(USA) | 牡4 | J.アルバラード(USA) | W.モット(USA) |
13 | ニューゲート(USA) | 牡4 | L.デットーリ(USA) | B.バファート(USA) |
14 | ネクスト(USA) | セ6 | L.マチャド(USA) | W.コーワンズ(USA) |
※フルゲート14頭。
事前情勢
人気 | 馬 | オッズ |
---|---|---|
1 | フォーエバーヤング | 3.6 |
2 | フィアースネス | 3.7 |
3 | シティオブトロイ | 4.6 |
4 | ウシュバテソーロ | 8.6 |
5 | シエラレオーネ | 10.2 |
レース結果
着順 | 馬 | タイム/着差 |
---|---|---|
1 | シエラレオーネ | 2:00:78 |
2 | フィアースネス | 1½ |
3 | フォーエバーヤング | 1¼ |
4 | ニューゲート | ½ |
5 | セニョールバスカドール | 3¼ |
デルマソトガケが半マイル44秒台で逃げ先団が固まる形。フィアースネスが4角で抜け出したがシエラレオーネが外から交わし、追い比べを制した。フォーエバーヤングは直線外に持ち出されるも3着まで。人気の一角にして唯一の欧州馬で初ダートのシティオブトロイは手応えがなかった。
- シエラレオーネはブルーグラスS以来のGⅠ勝利でGⅠ2勝目。プラ騎手は22年フライトライン以来2年ぶり2勝目、ブラウン調教師及びオーナーのクールモアは初優勝。
- シエラレオーネの父ガンランナーは、デルマーでの初開催だった17年の本レース優勝馬であり、父が勝った地で親子制覇が達成された。本レースにおける親子制覇はオーサムアゲイン(1998)→ゴーストザッパー(2004)、カーリン(2007)→ヴィーノロッソ(2019)以来3例目であり、同一競馬場での達成は初。
- 各国の3歳最強が集った頂上決戦は、結局ケンタッキーダービーで上位人気の支持を集めていた3頭のワンツースリー決着となった。ディスタフ優勝のソーピードアンナとともに、世代のレベルの高さを知らしめた格好といえる。
実況
- 小塚歩(ラジオNIKKEI)(日本語)
- L.コルムス(現地)