概要
イベントとして
クロノトリガーの終盤のサブイベントの名称。
ロボの活躍とルッカの過去に焦点を当てた掘り下げイベントで、二人の壮絶な運命と絆の強さが強く印象に残る。
また、クロノトリガーの物語の核心に触れる台詞も登場し、本作を語る上では外せないこともあって、屈指の人気イベントでもある。
魔法王国ジールで女王の侍女だった女性がこっそり持ち出していた苗木が、中世の時代にまで受け継がれており、緑を愛する女性フィオナがこの苗をもとに砂漠を緑化することを夢見ている。
しかし、地底砂漠に潜むメルフィックというモンスターが土地を荒らしているため、まずはそれを倒す必要がある。
メルフィックを倒すと、自分の力だけでは限界があるため、何百年でも動き続けられる働き手が欲しい…というフィオナの願いに応える形でロボが彼女の手伝いを申し出る。
ここでロボが一時離脱し、サンドリノ村近辺一体の砂漠地帯を緑化するために働き始める。
その様子がフィールド上で見られるのだが、種を撒いていたり、かかしになりきっていたりしてとてもかわいい。
クロノたちは中世から現代、すなわち400年の時を越えて砂漠のあった場所へ向かうと、そこには美しい森が広がっていた。
そして何百年もの労働で朽ちていたロボは「フィオナ神殿」と呼ばれる場所で、緑化の功労者として祀られていた。
ルッカによって修理され再起動したロボは、実に400年ぶりの仲間たちとの再会(クロノたちにとっては一瞬だが)に喜び、その夜は仲間内でささやかなお祝いが開かれることになった。
本作はシステム上3人パーティしか組むことができないこともあって、時の最果て以外では仲間全員を揃えることはできないのだが、このイベントでは珍しく仲間全員が集合してキャンプを楽しんでいる様子が見られる。
ちなみにこのイベントはクロノ離脱時にも起こすことができ、また魔王の有無でも若干イベント内容が変わるため細かい。
キャンプ中、ロボはこれまでの旅を振り返り、自分たちのタイムスリップはまるで生き物が死を迎える際の走馬灯のようだと悟る。
更にカエルは、これまで訪れてきた時代はいずれもラヴォスに関連していると指摘。すなわちラヴォスによって死に瀕した「ある存在」がまさに感じている「あの時こうしていれば」という思いが、タイムゲートを生じさせているのではないかという考察がなされた。
この考察を聞いて、ルッカには何か思うところがあった様子。
というのも、彼女の過去にもまた「あの時こうしていれば」という強い後悔の念があり、それこそが現在彼女を科学の道に駆り立てた原因でもあった。
そして、その後のイベントで彼女はもし過去を変えるチャンスがあれば自分はどうするか? という選択を突き付けられることになる。
ここはプレイヤーの行動(選択)によって内容が変わり、本作のトラウマシーンの一つともなりうる。どちらの選択でもルッカに寄り添い言葉をかけてくれるロボに心を動かされた人も多いだろう。
詳しくはこちら。
ちなみに前述の「ある存在」については作中で明かされることはない。
しかし、本作の最終チャプターのタイトルは「星の夢の終わりに」である。つまり…。
アイテムとして
イベント後にロボがルッカにくれたアクセサリー。
木の樹脂を固めて作った装飾品で、装備していると戦闘開始時にリレイズ状態になり、死んでも一度だけ復活できる有用なアイテム。
パーティの誰でも装備できるが、やはりルッカに装備させていた人も多いのでは?