蟲魔王ゼラヌス
むしまおうぜらぬす
この先、書籍版のネタバレが含まれます。漫画・アニメ勢の方は注意してください!
「ワレより弱い者が創世神になどなれるはずがあるまい」
性格は慎重で臆病。絶対的な強者でありながらも、どんな相手であろうと全力を尽くして戦う、慢心とは無縁の存在。ただ、自分の息子達を道具としてしか見ていない。
その目的は名付け親であるヴェルダナーヴァを超えること。そのためにあらゆる手段を講じている。
遙か昔、滅界竜イヴァラージェの魔素から発生した意志を持つ個体。ヴェルダナーヴァに名付けられて以降は、幻獣族(グリプテッド)に対処するようになった。
ディアブロ曰く、神の領域に達しているかもしれない。全身が究極の金属(ヒヒイロノカネ)
で覆われており、必殺の凶器、最強の盾の役割を果たしている。額から背中へと流れる銀色の繊毛ですらも究極の金属(ヒヒイロノカネ)である。
背と腰から生えたニ対の翅に圧縮されたエネルギーを解放すると、星の形状を変化させるであろう、とカレラは予想している。
そして、三対の腕がある。上段の腕は刃のように変形し、下段の腕で魔法を発動し、真ん中の腕で格闘戦を行う、といった役割があり、これによってあらゆる距離の戦闘に対応することができる。
蟲魔族の力をほぼ全て取り込んだその存在値(EP)はなんと1億1400万。(参考までに、ヴェルドラのEPは 8812万6579、ダグリュールが他の2人の兄弟と合体したEPは1億1000万強)
ラミリスの迷宮に侵入してゼギオンを一度は倒し、続いてディアブロと交戦。慎重な彼の精神を乱す為にリムルを侮辱する挑発を行うが、これにゼギオンが嚇怒。瀕死の状態から復活してディアブロと選手交代したばかりか、リムルから与えられた細胞を最大限に活用し、遙か格上の筈の自分を圧倒し始める。今まで慢心する事無く常に慎重な戦い方をしてきたゼラヌスだったが、息子達を「道具」としか評価しない悪癖の所為で自分の手から離れて成長したゼギオンの危険性を見抜けず、自覚の無いまま彼を侮るという致命的な失策を犯してしまっていたのだ。
そして、手も足も出ずに一方的惨敗を喫する羽目になり愕然とするが、息子が自分を超えた現実を素直に受け止め、負けを認めてゼギオンに「生命之王(セフィロト)」を託し、長い生涯を終えた。
ちなみにこの戦いを見守っていた外野は絶句し、何が起こってこうなったのか理解できず半ばパニックになっていたが、ディアブロのみがゼギオンに細胞を与えたリムルが原因である事を察し、いつもの様に彼を内心で賞賛していた。
究極能力「生命之王(セフィロト)」
自分で産み出した眷属を育て、その力、知恵、経験を自らの糧とするスキル。
暗黒増殖喰(デヴァステイターウイルス)
身体を構成する意思ある極小細胞が結界すら突き破って対象を内部から喰い荒らす必殺奥義。