勇者(転スラ)
ゆうしゃ
決まりはないが、法則は存在する。
その名の通り、悪を打ち倒し善をなす者の事と評されている。
魔王種と真なる魔王と同じように、勇者の資質を持つ者は勇者の卵を宿しており、そのうちの一部が試練を超えて勇者として覚醒する。
勇者とは特別な存在であり、勇者を名乗る者には因果が巡るとされている。たとえば、対となる魔王とは必ず縁があるために、魔王の一人とは必ず戦うなり縁が巡る形になる。そのためか、「勇者を名乗るのは、全ての罪救を背負う覚悟が有る者か、何も考えてないバカ」と、ユウキがリムルに説明をした。
勇者と精霊
魔王で言うところの魔王種と言うべき存在。聖霊の加護がなければ駄目である。そのために、勇者とは精霊に特に愛されている存在である。
特に光か闇の上位精霊の役割として勇者を選定して加護を与える。その加護が勇者の卵。ケンヤも勇者の資質を見こまれて、光の精霊に加護を受けている。
この項目では勇者と呼ばれている人物について説明する。ただし、勇者としての卵が孵っているかどうかは謎である人物が大半であり、中には勇者の卵を宿している保証もない。
仮面の勇者
詳細は不明だが、ヴェルドラ曰く美人。三百年前にヴェルドラと戦い『無限牢獄』というスキルを使いヴェルドラを封印した。ヴェルドラによると加護をもっていたために、勇者の資質はあった様子。召喚者だと名乗っていた。また、この世界では珍しいカタナを使っており、『絶対切断』と『無限牢獄』に各種魔法を使いヴェルドラを圧倒したらしい。
「魔王と竜の建国譚」ではなんとプレイアブル実装されており、時折見せるその素顔は「コリウスの夢」やアニメ3期でルミナス・バレンタインが見ていた謎の封印の中にいた女性と瓜二つだが…?
シズを助けた勇者
同じく詳細は不明だが、シズ/井沢静江を助けた勇者。年月的に可能性として、戦時中に召喚されたシズが十歳だった事を考えるかぎり、普通の人間ならばヴェルドラを封印した勇者とは別人と考えるべきだが、長い黒銀色の髪の毛、刀を持って戦う等、共通項が多い。魔王のレオンの住んでいた場所に向かい、シズと出会いシズを保護する。シズに抗魔の仮面を授け冒険者互助組合などに連れて行き、結果としてシズを成長させるきっかけとなった一人。シズを残して旅立った後の詳細は不明。ちなみに彼女の存在から、シズは自分は勇者と呼ばれるほどの存在ではないと判断して勇者を名乗る事は無かった。(が、のちの魔王と呼ばれるリムルとの縁は深い)
マサユキ・ホンジョウ/本城正幸
通称、勇者マサユキ。勇者と呼ばれているが、当人が名乗ったわけではなく出会う人が勝手に勇者と呼ぶようになってしまった。一年ほど前に学校帰りに蒼い髪の北欧系の美女に目を奪われていたら、異世界に来ていた異世界人。偏差値の高い進学校に通っており、高校デビューで髪の毛を金髪に染めている。ロシア系の血が混じっており顔立ちは整っている。剣道をしており、漫画やアニメが好きな隠れオタク。異世界転移で、『英雄覇道(エラバレシモノ)』というユニークスキルを会得しており、異世界に来てなりゆきの行動でそれを完全に発動させてしまう。その結果、異世界の言語を完全に会得して、『英雄覇気』、『英雄補正』、『英雄魅了』、『英雄行動』という効果を得る。その効果と、一昔前に行方不明になった金髪の勇者と誤解される。その後、誤解や幸運などが続き閃光の勇者・マサユキと呼ばれるようになる。その結果、危うくリムルと戦う羽目になるがリムルの部下たちの実力から、絶対に勝てないと冷静に判断し撤退。その後もスキルの効果で誤解されており勇者と呼ばれ続けているが、当人はリムルの配下で良いと思っている。ユニークスキルである『英雄覇道』の止め方が分からないため常に発動状態であり、抵抗するには最低でもユニークスキルを持っている必要がある。
まだ、勇者と呼ばれていないが勇者と呼ばれる資質である加護を持つ者。
三崎剣也(ケンヤ・ミサキ)
不完全な状態で召喚された五人の子供の一人。不完全な状態で召喚された十歳未満の子供はスキルを会得出来ず、数年もしない内大量の魔素によって自らを殺してしまう運命があったが、リムルとラミリスによって救われた。ガキ大将気質でリーダー格。光の精霊に勇者の資質を見いだされ結合して死亡から回避される。 光の精霊が宿っており、ラミリスとは知り合いらしく、堕落したやつと評しているが、仲は不明。
何らかの形で勇者とは呼べるのか不明の人物をここで説明する。
レオン・クロムウェル
魔王も参照。
勇者の資質を持っていたためか、炎の精霊が慕ってラミリスからレオンの元へ移行した。勇者であるが、今は魔王でもある。金髪なために、マサユキが間違われた勇者。元勇者なのに、魔王になった理由は喧嘩を売られたから。
グランベル・ロッゾ
西側諸国を牛耳る大物、五大老と呼ばれる組織の中心人物。東の商人こと裏組織三巨頭(ケルベロス)の頭領、ダムラダとも通じている。そして、日曜師のグランの正体でもある。グランはグランベル・ロッゾの精神体が憑依した存在である。ただし、日曜師グランはニコラスのある意味、卑怯な技によって倒されてしまっている。そのため、ルミナスやリムル達は死亡していると思っている。日曜師だった時は七曜達がルミナスが施す愛の接吻を欲して、お気に入りを増やしたくないと言う嫉妬を利用していた。光の勇者であり、ルミナスと戦って軍門に下った。勇者を名乗っていたためか、恨みを抱いていた可能性もある。現在は、ロッゾ一族が経済で世界を支配すると言う野望のためにリムルを敵と見なしている。何百年も生きており、マリアベル・ロッゾと言う転生者を利用していた。web版には登場しない文庫版オリジナルキャラクター。元々は帝国側の人間であり、西側の支配が完了した暁にはそれを皇帝に献上し、帝国に戻る予定だった。
サリオン・グリムワルト
ハイエルフの勇者であり、魔導王朝サリオンの天帝エルメシアのパパ。
かつて超魔導大国ソーマの愚王がミリムの愛竜を殺し、超魔導大国は灰燼に帰した。そしてミリムの覚醒に伴い、愛竜ガイアは意思無き混沌竜として蘇り、災厄を齎し暴れまわった。
そんな超危険な混沌竜を命がけで封印したのがサリオンである。
死にかけていたが、ソーマの跡地を訪れたソーマの王女だった者に発見された。
当時サリオンの妻シルビアは後に天帝と呼ばれる娘エルメシアを身籠っており、死んだら間違いなくシルビアに殺されると判断したサリオンは、ソーマの王女によって道化となった。ソーマの王女はサリオンとの因果で魔王を名乗ることになり、サリオンは記憶を失い妖死族に生まれ変わった。