曖昧さ回避
- 仏教における地獄の一つ
- 別府温泉にある温泉の一つ
- 血だまりが広がっている様を表現した言葉
仏教における血の池地獄
血で出来た池に入れられて、その血を飲まされるという地獄である。
偽経『血盆経』に由来して鎌倉時代頃から存在すると考えられるようになった。
偽経とは仏典のうち、サンスクリット原本あるいはチベット大蔵経に存在せず、中国で漢訳された際に新たに創作されたものを意味する。
血盆経の記述では生理の血によって地神、水神を穢した女性や出産時に死亡した女性は血の池地獄に落ちるとされており、そこからの救済方法も同時に説かれている。
かつては血盆経を経典とした血盆経信仰が存在し、現在も千葉県我孫子市の正泉寺に教えが残っている。
仏教が女性信徒を獲得する上で都合が良かったため、この信仰が広められたとする考察がある。
別府温泉にある血の池地獄
赤い色をしているのは酸化鉄、酸化マグネシウム等を含むためである。
なお入場は有料であり、温泉と言っても78度もの高温なので入浴する事は出来ない。