概要
CV:中田譲治
『Fate/kaleidlinerプリズマ☆イリヤ』第3部『ドライ!!』より登場。
謎のラーメン屋
平行世界の冬木市でベアトリスの襲撃を逃れるも空腹で途方に暮れていたイリヤと田中を保護した謎のラーメン屋「麻(まー)」の店主。
ゴーストタウンと化した冬木市でイリヤと田中にラーメンを振る舞うが、出されたのは真っ赤な麻婆に沈む申しわけ程度の麺という代物だった。
「麵なぞ飾りだ」というそれを田中は完食したものの、「口の中とおなかが焼けただれたようにズンガズンガして汗と震えが止まらないです」とコメントし、イリヤは「料理の感想じゃないよ」とこぼしている。
しかも、このラーメン2つで3200円とものすごいボッタクリかつ有料で、無一文の2人にラーメン屋さんが放っていいレベルじゃない殺気をイリヤと田中に向けて料金を物理的に徴収しようとしたが、偶然立ち寄った常連客の子ギルが2人の代金を立てかえたことにより、間一髪のところでことなきを得た。
その後、出前の「醤油ラーメン麻婆控えめ」を持ってイリヤたちのもとを訪れるが、そこでもやっぱり麻婆が幅を利かせている。そればかりか金銭感覚がない子ギルは1人前11000円のラーメン5杯を金塊で払っている。
また、配達の道すがら隠蔽魔術が消えたエインズワース城を見て「もう隠す気がないのか」と意味深なことを言っている。
正体
既にお分かりの方も多いと思うが、正体は冬木教会の神父・言峰綺礼その人である。
ラーメン屋店主は表の顔で、裏の顔は本編と同じく聖堂教会の監督役であるが、世界的な気候変動によって人類が滅亡へと向かっている事から聖堂教会は機能を停止しており、「私もまた形骸化しているにすぎない」として後述する聖杯の奪取・監視に動くことなく、聖杯の利用方法を研究する衛宮家と聖杯の行方を捜索するエインズワース家の双方の動きを傍観し続けた。
そして、以前衛宮士郎がジュリアン・エインズワースによって美遊を奪われ重傷を負わされた際には、彼を連れ帰って治療するとともに、エインズワース家の真実を知らせ、選択を迫った。
「さあ選択せよ、衛宮士郎 傍観か敵対か・・・・・いずれにせよ君の背から正義は崩れ落ちるだろう」
なお、劇場版『雪下の誓い』のブックレットによれば、「本編とは異なり己の悪性に気づかなかった言峰」「激辛麻婆豆腐の辛さにこの世の真理を見て、辛さの求道者となった末にラーメン屋の店主となった」とのこと。何を言ってるのかわからないと思うが、作者自身もよく分からないと言っている。
コラボとグッズ
余談ではあるが、関東圏を中心にして展開する辛味ラーメンチェーン「蒙古タンメン中本」とアニメ版のコラボレーションとして、前述の言峰の麻婆麺をイメージした「プリズマ☆麻婆ラーメン」が期間限定で発売された。前述の激辛麻婆豆腐と申し訳程度の麺、というわけではなく、オイスターソースベースの醤油スープに、中本ではおなじみの麻婆豆腐と辛子豚肉、ゆで卵がトッピングされた至極まっとうな辛味ラーメンだった。言峰役の中田譲治氏も試食しており、「中々旨し」とその味を絶賛した。
さらに『プリズマ☆イリヤ』のグッズ関連でも、度々誰得展開を繰り広げて幅を利かせている。
前述のラーメン屋コラボなど序の口。チャームのキャララインナップに顔を出す、ムービックの企画した俺の嫁Tシャツのラインナップに堂々と混ざる、Webくじの景品グッズに「麻婆ラーメンどんぶり」が出てくる、プリズマ☆ファンタズムのVS麻婆撃沈シーンを再現できる「麻婆ラーメンクッション」が出てくる、「ラーメン麻」の「店員エプロン」(商品名:言峰のエプロン)がグッズラインナップに加わる、挙げ句の果てに「ラーメン麻看板型木製根付」(書かれた言葉は「ラーメン麻」と「熱烈歓迎」)すらも登場しており、その進撃ぶりは留まるトコロを知らない。
暇な人はグッズを集めて「己の矛盾と戦わなかった言峰」になりきってみるのもいいかもしれない。
関連タグ
イリヤスフィール(プリズマ☆イリヤ) 田中(プリズマ☆イリヤ) 子ギル
美遊兄 朔月美遊 美遊・エーデルフェルト ジュリアン・エインズワース