「 けつ!あ、まちがえた。勝つ! 」
概要
でんぢゃらすじーさん邪大長編『けつ!あ、まちがえた。勝つ!最強拳法シリカラテ』に登場したキャラクター。
師匠ツーケーの弟子である最強拳法「シリカラテ」使いの青年。シリカラテが「尻から手」を出して戦う拳法なため、いつでも尻を出して戦えるようにふんどしをズボンの上に着用している。
極度の人見"しり"であり、ツーケーなどの"しり"あいにしか心を開けず、ふだんは前髪で目元が隠れている。上記のように「勝つ」を「けつ」などとよく言い間違えており、孫からは(…アイツもアイツで頭悪そうだな…。)と思われてしまっている。小さい頃から師匠のツーケーに戦いは「勝つ」ことがすべてだと教えられて育っており、彼の教えや命令には従順だが内心では正々堂々とした戦いを好む性格で戦いを通じてよく喋れるようになるなど心を開いたりすることもある。
作中の動向
ツーケーとともにじーさんの家にあるというシリカラテを超える最強の拳法が書かれた「古文書」を見つけて処分すべく、じーさん達が出かけてる間に家の上に巨大なツーケー道場を建て、(表向きは)家を道場一階の受付として占拠。
トイレいきたさに帰宅したじーさん達の前にツーケーとともに姿を表し、家を賭けた勝負を仕掛け、シリカラテの猛攻やそのやり方に動揺したじーさんを圧倒し、最後は「けつマシンガン」で倒して彼らを追い払う。
トイレを求めて2階の道場によじ登って入ってきたじーさん達と道場の門下生達、そしてじーさんを助けに来たお友だち軍団が戦っている間に目的の古文書を探そうとするも、家の中にはラクガキばかり(この際なにを思ったか「空ぶり」と書かれたトイレットペーパーを引っ張り出していた)で全く見つからず、じーさんから直接聞くべくツーケーを抱えて2階に出向くが、お友だち軍団のあまりの臭さに全滅していた門下生達を目にし、助けを求める彼らを「勝負は「勝つ」ことがすべて、負けた者は死ね」という冷酷なツーケーに命じられるまま門下生達とお友だち軍団を一瞬で粛清する(友だちを倒され、その冷酷さに怒ったじーさんに文句を言われるが、人見しりゆえにろくに返答できずめんどくさがられた)。
期待の新人であるシリカラテ初段・ファイター校長を見せ場なく瞬殺し、勝負をしかけてくるじーさんを前に、戦いは「勝つ」ことがすべてと師匠から教えられてきた彼には「一度自分に「負けた」はずのじーさんが恥ずかしがらずに再び戦うこと」を理解できず、一度戦ったことでシリカラテパンチの速さに馴れて回避したじーさんと「勝負ってのは負けた時のほうが…、"学べるコトが多いんだぜ"。」と急によさげな事を言い残し帰っていったゲベに動揺。
更に、そうカンタンにできないシリカラテ(尻から手を出すこと)を見よう見まねで習得したじーさんに師匠もろとも驚愕。上記のゲベの言葉から「勝つ」コトより大事なコトをしりたくなり、自らの意志でリングを開設して"本当の勝利"を手に入れるべくじーさんとシリカラテで勝負する。
(孫からは(…すごくバカっぽくみえる…)と呆れられつつも)互角の戦いを繰り広げるじーさんに苦戦しつつも楽しさを感じていったが、ツーケーから「ガキ(孫)をねらえ!そうすればジジイはガキを守りながら戦うハメになりラクに勝てる」と卑怯な策を命令される。正々堂々と勝つことを望む彼はその作戦に反論するが、勝つこと以外はすべてクズと見なし、卑怯な手も解さないツーケーに「勝て!つべこべいわずに勝て!ここまで育ててやった恩を忘れたか。」と自身の弱みまでも利用され、渋々孫を狙って攻撃し、それを庇ったじーさんを殴り倒す。
だが、卑怯な手で勝った(勝たされた)ことで勝利を喜ぶよう言う師匠の教えに疑問を抱き、強く困惑、葛藤する彼のもとに「ワシはまだ負けとらんぞ!…なぜならワシは…、"強いからな"!!」と再び立ち上がってきたじーさんを前に迷いを振り切り、もう一度孫を攻撃するよう命じるツーケーをシリカラテで掴んで道場外へ投げ飛ばし、「 ジャマするな!ーーーこれは男と男の…、"ケツ闘"だ!!」と言い捨て、今度こそじーさんとケツ着(決着)をつけるべく勝負を再開。
連戦で体力限界が近づき、疲れが出てきたじーさんに(本気の彼を倒すことで意味のある勝利を得るべく)自分たちの本当の目的である「古文書」のことを話し、それに書かれているシリカラテを超えた"最強の拳法"を使い、自分を倒してみるよう挑戦を仕掛ける。古文書のことなど全く見に覚えのないじーさんは困惑するが、家の中に自分で書いていたラクガキの一つ(トイレットペーパーに書いていた「空ぶり」)からヒントを得たじーさんが放った空ぶりからつながる大技・必殺奥義『シリカラブリ』(攻撃を空ぶりさせて背後にまわり、"朝からずっとためこんできたモノ"……要はウンコを「尻からぶり」ー♡っと出して相手にぶつける……というモノ)で放たれた膨大な量のウンコに押しつぶされ倒された。
(さすがのじーさんもせっかくの大長編なのに ウンコで勝ちました♡ …なんかもう台なしでーーす(笑顔)と脱糞による快感に満たされつつ後悔していた♨️)
ウンコの山から脱出し、「古文書」の正体が自分が見つけていたトイレットペーパーだったと悟りながら負けを認め、戦いのあとの握手を求めるじーさんに人見知りゆえに"前"を向いて握手ができないため尻から出した手で握手した(孫からは…なんか最後までバカバカあいかったなー…♨️と思われつつ)のち、なにか目的ができたと言い残しすぐに旅立っていった……。
(ちなみに彼に粛清されたと思われていた道場の門下生やお友だち軍団は秘風が手加減していたため全員無事だった。かくして、秘風の今度を応援し、見送ったじーさん達の元には家の上に残ったままの巨大なツーケー道場と、「受付」にされたままの自分たちの家が残されたのだった……。)
余談
名前の由来は「ケツ」と「ヒップ(尻)」だと思われる。
関連タグ
……旅立った秘風は、とある土手で自ら追放した師匠ツーケーと再会する。
まさかの再会に驚き、「戦いは「勝つ」ことがすべてだなんてヒドイコトを教えてしまった」と謝罪するツーケーに対し、
「師匠。」
「ボクをもっと、"強くしてください"。これからも…、ずっと、ずっと…!!」
もっと強くなるためには師匠の力が必要なんだと必死に頼み込む秘風の姿にツーケーは気づかされた。
……戦いで一番大切なことは「勝つ」コトではなく、昨日の自分よりも少しでも「強くなる」コトだと……。
弟子に教えられた自身を恥じつつも強くなるために再びついてくることをツーケーに認められた秘風は、どこまでもどこまでも強くなるためにけつ…、いや勝つことを胸に修行を続けた……
「けつ!あ、まちがえた。勝つ!」
場面変わって、どこかの部屋。
机の上に飾られた写真には、喜んで涙を流すツーケーと、師匠を笑顔で抱え上げる秘風、そして二人でそこに駆けつけたじーさんと孫の姿があった。
横に置かれたトロフィーにはこう書かれてあった…
世界格闘技大会
優勝
豪傑 秘風
完