概要
鬼神阿修羅復活後から様々な場所で姿が確認された謎の存在。道化師の名の通り登場する個体はどれもこれもが奇抜な見た目をしており、人々を狂気に堕とそうと様々な精神攻撃を仕掛けてくる(肉弾戦も得意な個体もいる)。
その正体は阿修羅の復活によって世界に充満した狂気が結集して生まれた狂気そのもの。人を狂気で染め上げようとするのも彼らの存在が純然たる狂気であるからで、阿修羅が世界にいる限り際限なく誕生する。
また『月面戦争編』では阿修羅に最も近い場所なだけあって、倒された個体が阿修羅の狂気により即座に復活するといったゾンビ状態になっており、これに対抗すべく死武専は外部の力を借りることとなった。
種類
※ここに記載されている名前は(月面の道化師の前者3名以外は)区別をつけるための仮称ということを知ったうえでご覧ください。
- 工場の道化師(メインイラスト右)
マカがロシアのボル7工場で遭遇した最初の道化師。さまよえるオランダ人と組んで工場を第2のニーズヘッグに作り変え、工場へやってきた人々を狂気に堕としていた。
マカとの闘いでは、顔を彼女そっくりに変えたうえで彼女を取り込み完全に狂気に堕とそうとするもソウルの呼びかけとピアノによって強化された退魔の波長により引き離される。結果直接戦闘に入るが、鼻を高速で打ち出す『道化シンガン』も右腕を叩きつける『ピエリアット』も意味をなさず、彼女の魂を直に狂気感染させようとしたところを強化された退魔の波長により目覚めた新技『魔人狩り』によるI(いち)文字狩りで一刀両断され敗北。
魂を残すもそれはびっくり箱であり(そもそも狂気そのものであるため魂が出るはずがない)、「自分を倒したところで狂気の浸食は止められない」「次はボクから逃げられないよ」と呪詛めいた言葉を残して今度こそ完全に消滅した。
- ジャスティンの道化師
アラクネの死後、ギリコを抱き込みにやってきたジャスティンに既に寄り添っていた道化師。彼と狂気融合することで狂気の力を纏わせ戦闘力を大幅に向上させる。
月面に登場した道化師
三日月の内側に小さな球体が浮かぶ頭部を持ち、内側が夜空のようなマントを身に着けた道化師。詳しくは該当記事にて。
おかっぱ頭に乳首や陰部などの局部を強調するような文様が入ったボンキュッボンのほぼ全裸の道化師。詳しくは該当記事にて。
白いシルクハットに耳から顎で交差する形で長い触手が生え、背中からも同じ触手が何本も生えた全裸タイツのような姿の道化師。詳しくは該当記事にて。
- 子供の道化師
シニヨンヘアーに目の下に涙のマークのある小柄な道化師。手から無数の針を射出して攻撃する。
- メカクレの道化師
迦具夜と同じくおかっぱだが、前髪が長く両目が隠れている若者の恰好をした女の道化師。足を揃えることで鋭い鎌となり、それを振るって攻撃する。
- 罠の道化師
- デカブツの道化師
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このほかにも様々な道化師が月面で誕生していた。
アニメ版
第43話「最後の魔道具~武器なしキッドのミッションインポッシブル?~」に登場。工場の道化師に近しいデザインをしている(というよりこれがオリジナルで原作への逆輸入?)。最後の魔道具『エイボン』が保管されている荒廃した町の中に佇んでいるサーカス小屋のような建物内に潜んでおり、エイボンを引き抜いたキッドに「魔道具ヲ持ツ資格ハアルノカ?」と機械質な声で質問する。
その正体はエイボンを守る防衛装置で、20年前にこの町へエイボンを入手するためにやってきた調査員たちを「資格がない」との理由で全員無残に喰い殺していた。そのことを白状し、彼らと同じように魔道具を持ち去らんとするキッドと交戦。だが建物の構造的にうまく立ち回れず、外への脱出を許してしまう。だが実はもう一体の色違いが存在しており、(キッドの弱点を知ってか知らずか)2体のシンメトリーっぽいポーズとシンメトリーっぽくないポーズを繰り返しながら接近し、キッドを翻弄しながら彼を追い詰める。
だがキッドとの約束を破って町に入ってきていたリズとパティの加勢により形勢逆転。異常に硬いボディで銃弾を無効化するも、隙を突いて観覧車のてっぺんに跳んだキッドを追跡。両サイドから喰い殺そうとするも、彼らの共鳴技『デスキャノン』の銃口を口に突っ込まれ、ちょうどシンメトリーになるような形で爆散。敗北したのだった。
破壊後、残っていたボディが残された自立稼働時間を用いて首をもたげ、キッドに再度襲い掛かるかと思われた。だが次の瞬間、聞こえてきたのは機械質な声とは全く違う、男の声だった。
「この守護者を破壊せしめし者よ。警告する、己に問え。己に魔道具を使う資質があるか否か。資質を持たぬ者に栄光はない。待つのは滅びのみ。」
そう言い残し、エイボンの守護者は完全に機能を停止した。
この言葉はキッドに強い影響を与えることとなり、彼が死武専に対して懐疑的になる一因となった。
だが実際には・・・