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CV:中野泰佑


概要編集

ゴールデンカムイ本編開始の約15~16年前、帝政ロシアのウラジオストクで「長谷川写真館」を営んでいた日本人。坊主頭に丸眼鏡の男性で、穏やかな雰囲気を漂わせている。


10代の頃に父親の仕事でロシアに渡り、知人から写真館を譲り受けたことをきっかけに写真師の道へ進む。さらに現地の女性であるフィーナ(CV:Lynn)と結婚し、生まれたばかりの娘オリガと三人で静かに暮らしている。


だが、ある日三人のロシア人が「日本語を教えて欲しい」と彼の元を訪れ…?


劇中での活躍編集



※ここから先は18巻以降のネタバレを含みます










ウイルク、ユルバルス(=キロランケ)、ソフィアは、1881年のロシア皇帝アレクサンドル2世爆殺事件後、その首謀者としてロシア全土に指名手配されながら十年以上の逃亡生活を送っていた。

やがてウラジオストク近郊の農家に潜伏した三人は、それぞれ「グリゴリー」「フィリップ」「ゾーヤ」という偽名を用いて現地人を装った。

また、後に日本へと入国するための準備として日本語を身に付けるべく、近くに住む幸一と接触。およそ数ヶ月の間、彼から日本語を習いながらその妻子とも家族ぐるみの付き合いを行い、しばしの平和な時間を過ごす(ウイルクとキロランケは難なく習得したが、ソフィアだけは日本語にあまり興味が持てずなかなか身に付かなかった模様)。


だが、とても農民とは思えないほどの知識や教養を覗かせるグリゴリー(ウイルク)、また本来はロシア上流階級しか用いないはずのフランス語が時折言葉に混ざるゾーヤ(ソフィア)の様子などから、幸一は次第に彼らの素性を訝しみ始める。


そんな中で、彼は街中にばら撒かれた指名手配ビラを拾い…。


幸せの終わり編集

やがて日本語を身に付けたウイルク達が日本へ渡る算段を固め始めた頃、いつものように幸一の元を訪れると、彼から「もうここへは来てはいけない」と追い返される。幸一はその日、妻フィーナに対しても娘オリガを連れて、自分が迎えに行くまで実家に帰っているよう命じたばかりであった。


同時に見知らぬ男が長谷川写真館を来訪。それがオフラーナ(秘密警察)であることを瞬時に見抜き、また写真館が既に彼等によって包囲されていることに気付いたウイルク達は、彼らが自分達を追ってきたものと確信し、直ちにその男を拿捕。しかし、尋問を加えると「我々は日本人を捕まえに来た」という。


その実、幸一の正体は写真師を装いながら現地で諜報活動を行っていた日本軍のスパイであり、秘密警察の狙いは彼であった(キロランケの推測によると、同じくロシアに潜伏していた他の日本人スパイが捕らえられた際に幸一の存在が明るみに出たようだが真相は不明)。

同じく追われる身であるウイルク達は幸一と共闘、彼がカメラの土台の中に分解して隠し持っていたマシンガンも駆使しながら、包囲する秘密警察官達を増援を呼ばれる前に全員返り討ちにする。


しかし、林の中に逃げる一人をソフィアが追いかけて射殺後、遺体を調べに駆け寄ると、近くにそれとは異なる倒れた人影を発見。

それは、実家への帰路の途中で同じくウイルク達の指名手配ビラを拾い、幸一の身を案じ慌てて写真館へ引き返したフィーナが、一発の流れ弾によって腕に抱く娘オリガと同時に体を貫かれた姿であった……


オリガは即死、フィーナも既に虫の息で手の施しようのない状態の中、絶望に暮れるソフィア達に、幸一は妻子を抱きながら一言「早く行きなさい」と告げる。その表情は今まで見せたことがないような冷徹なものだった。



キロランケは自分たちが幸一の姿を見たのはそれが最後であったと語る。

この一件は三人の心に消えない十字架を背負わせることとなり、特にソフィアは「フィーナ達を誤射したのは自分だ」と強い自責の念に囚われ、後に愛するウイルクと共に日本に渡ることを拒み、女の幸せを捨てて樺太で革命闘争を続けることを決意した。



その後長谷川は妻と娘を看取ると自らの家に火を放ち、重い足取りでどこかへと去っていった…





関連イラスト編集

幸せの夕方……全て忘却の彼方Warmth

関連タグ編集

ゴールデンカムイ

ウイルク キロランケ ソフィア…出会ってはいけなかった者たち

























ウイルク達の去った後、腕の中で冷たくなってゆく妻に向け、幸一はある告白をする。










───「Мое имя не Хасэгава Коити.(私の名前は長谷川 幸一(ハセガワ コウイチ)ではないんだ…)」






───「А кто же ты?(あなたは誰なの?)」




































─────────「鶴見 篤四郎(ツルミ トクシロウ)



余談編集

アニメでは本名が明かされるシーンが幸一から現在の鶴見の声に変わっていくという演出がなされている。だが、放送後キャスト一覧に大塚芳忠氏の名前がなかったことで、分担ではなく中野泰佑氏がそのまま演じていたことが話題に。


制作秘話としては、幸一が最初から鶴見中尉と同じ声だと初見の視聴者にはネタバレとなってしまうので地声が大塚氏に近い中野氏が選ばれたという(気になる方は他の出演作やサンプルボイスも参照のこと)。

参考:https://twitter.com/namimi_sanjyo/status/1335152735893606403?s=19


また、公式ファンブックにて鶴見篤四郎中尉のモデルとなった人物の名前が「長谷川篤四郎」である事が明かされいる。

関連イラスト(ネタバレ)編集

21年鹤诞+鲤诞


真の関連タグ編集

鶴見中尉

杉元佐一…同じく家族を失い、幸せを捨てた男。ある意味では同じで対称と言える存在。

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