駆逐艦衣笠
くちくかんとかしたきぬがささん
2021年2月8日、この日から『艦これアーケード』ではバレンタインデーキャンペーンとして衣笠（正確には衣笠改二）と卯月の【バレンタインmode】カードの排出が始まっていた。
しかし緊急事態宣言とそれを受けた『出撃!礼号作戦』のスケジュール乱れなどの影響により、このキャンペーンにまで手が回らないというプレイヤーも少なくなかった。
特に衣笠はある程度ドロップ艦の種類が絞られるEO海域ではドロップせず、狙うとなるとなると闇鍋状態の通常海域に行くか通常建造で狙う必要があるという事もあって邂逅自体が難しいと判断され、「自引きは別にいいかな」という空気が漂っていた。
そんな中、朝一でゲームセンターに出撃していたとあるプレイヤーから一つの報告が入る。
「衣笠のカードに表示されている艦種が駆逐艦になっている」と。
『艦これアーケード』運営およびC2機関はすぐにこれを認知して「衣笠改二【バレンタインmode】のホロカード及び中破ホロカードの艦種表記が誤って駆逐になっている」というお知らせを出した。
元々このゲームでは「お前のような駆逐艦がいるか」というネタが二次創作としてよく語られていたのだが、突如降って湧いた公式からの「駆逐艦衣笠概念」という供給にプレイヤー達はかえって歓喜する事となり、キャンペーンに対するモチベーションが一気に上昇。
一部では自分も実際に手にしてその証拠画像をインターネット上にアップロードするという祭りのような事態も発生（例）し、『出撃!北東方面第五艦隊』でのレベル1山城改二以来の良不具合として受け止められた。
残念ながらこの不具合は翌9日より順次修正されることとなり、「駆逐艦衣笠」祭りは8日の一日限りで終了してしまった。
それ故にこの誤表記がなされたカードにはプレミアが付き、一時はオークションで最高落札価格150,000円というぶっ飛びのお値段が付いたほど。
運良く手に入れられた人は大切にしよう。
そしてこの珍事を聞きつけた一部の人々は駆逐艦となった衣笠さんに妄想を馳せ、それを形にして後世に語り継ごうとするのであった・・・
そして時は流れ2025年バレンタインにて公式化かつ波紋案件が浮上している。
