カードテキスト
「魂のカード」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分のデッキを確認する。
その中から攻撃力・守備力の合計が自分のLPと同じ数値となるモンスター1体を
手札に加える事ができる。
概要
遊戯王では、特定のデュエリストが特に篤い信頼を置くエースモンスターを「魂のカード」と呼ぶ事がある。言わばそのデュエリストの代名詞とも言えるカードであり、特に主人公級のデュエリストとその「魂のカード」の場合、主人がピンチに陥ると例えデッキに1枚しか投入されていなくても、多少の召喚条件など軽々と乗り越えてフィールドに馳せ参じる場合が多い。デュエリストもデュエリストで、突然「魂のカード」に宿る意志のようなものを読み取ったり、ドローする前にその気配(?)に気付いたり、挙句の果てにはデッキに投入していなかったはずなのに召喚して見せるというとんでもない事までしでかす例も。とにかく、そのキャラクターを語る上でも欠かすことができないデュエルの相棒にして切り札、それが「魂のカード」と呼ばれるカードである。
そんな「魂のカード」が、なんと魔法カードとしてOCG化された。これで自分の切り札を自由に呼び込める……かと思いきや、さすがにそう簡単にはいかない。このカードによって呼び込めるモンスターは、効果処理時の自分のライフポイントによって決定されるため、必ずしも(原作などで言うところの)自分の「魂のカード」が手札に来てくれるとは限らない。手札に加えたいモンスターが居るなら、そのモンスターの攻守の合計と自分のライフポイントが同値になるように自分で調整しなければならない。ハッキリ言ってかなり無茶な条件であり、使いにくさは否めない。どうしてもモンスターが手札に欲しい時の一手段くらいに考えて運用するのが一番良いのかもしれない。もしこのカードの投入を検討する場合、自分のメインデッキに入るモンスター全ての攻守の合計値を完璧に把握しておくのが望ましい。
その性質上、僅かに存在する下二桁が「10」だの「30」だの中途半端な数値のモンスターは呼び込みにくい(というか実質不可能に近い)。また、攻守のどちらか、あるいは両方が「?」のモンスターは呼び込めない。ライフポイントが「0」になるとその時点で敗北なので、攻守「0」のモンスターも呼び込めない。
なお、遊戯王OCGではデュエル開始時のライフポイントは基本的に8000である。つまりデュエル開始直後に発動させることができれば、高確率で攻守合計8000のモンスターを手札に加えることが可能。例えばオベリスクの巨神兵や邪神ドレッド・ルートなどを切り札とするなら、積極的に投入するのも悪くないだろう。ただし後攻の場合、相手の魔法カードなどによっていきなりライフを削られた状態で自分のターンが開始される場合もあるため、仮に最初の段階で手札に魂のカードがあったとしても目論見通りにいくとは限らない。また、このカードを発動した瞬間に罠カードなどでチェーンを組まれ、効果を処理するまでに自分のライフが変動してしまうと、呼び込めるカードも変わってしまう。
ちなみにこのカードのイラストには遊戯や城之内などが劇中で通っている童実野高校の制服らしき衣装を着た人物が描かれている(おそらく男子生徒ではあるが、構図から顔や髪型を窺うことができないので「誰か」までは分からない)。