魔狩人-DEMONHUNTER-
まかりうどでーもんはんたー
魔
「魔」。「魔狩人」の世界では、彼らは自分をこう名乗る。
特定の者以外は、伝承上の名前がそのまま名付けられている。(”ネームド”作品と云うのか?)
魔王(善玉)
東京在住。モチーフは閻魔大王。羽毛のように軽く鋭い切れ味の真っ赤な2本の鎌に炎熱を秘めて戦う。
同名の兄の後を継いで魔王となった。幼名はヤミー。
年齢は2000歳以上。
もう一人の主人公。転生した夜摩の恋人。体内に夜摩の宝珠を持つ。
特殊能力はなくても、はじめは棍棒一本で夜摩を救っていた。
後に夜摩からアゾット剣を託される。戦いが終われば、かる~い少年の顔もある。
高校退学後、探偵事務所を立ち上げた。
古代龍。夜摩の従者。体の大きさを小鳥大~無限に変えられる。その姿は龍といっても骸骨獣。
人間時の姿は褐色の肌に白毫をつけた細身の少年。
- ローラ・N・時田
生の助手で、彼を「ボス」と呼ぶ。
服装や諜報能力、射撃の腕など見ても一介の私立探偵を超え、
スパイに迫る手腕を持つ「デキる女」。
悪魔の存在を知り、だんだん夜摩に不信感を抱いてしまう。
ルーマニア在住。エジプト風のマントを纏っている。武器は長剣二刀流、電光を纏わせ戦う。
ロリポップ版の表記は「イ奈落迦」。キャンディータイムで改名された。
- サラ
フクロウの悪魔。雌。主な役目は伝令役。
巨大化や人化能力はないが、戦闘時は腹に人の顔が浮かび上がり、爪で切り裂き攻撃をする。
- 毛利陽
フリーカメラマン。戦場経験があり、片目を混乱した暴徒に奪われている。
当初は夜摩をひっくるめて危険視報道をしようとしたが、最後の最後に
「悪魔の中にも味方がいる」と悟り、フィルムを残して救急車に乗った。
Siりぃとおく時代、さんざん名前を公募され、
『こりゃお前さんだよ、魔狩人に出るほうのね』と毛羽毛から太鼓判を押された。
なのにキャン・タイ時代まで出演が遅れた、超不遇女。間久部緑郎同様、一種の女優とも言える。
魔王(悪玉)
最強の魔王。ニューヨーク在住。果てしない威圧感を誇る。
夜摩の因縁のライバルだが、ある程度の友情は持っている様子。
だがその友情を見せたかと思えば、人間市民を見殺しにするなど一時の行動で量れない男である。
それは無敵ゆえの余裕なのか。果たして…!?
- ルゥ
白い鴉の悪魔。雄。能力は見せていないが、サラを強化したような力があると思われる。
「西の魔王」。戦闘には加わっていないが、物語に重要な布石を残してゆく。
第五の魔王にして「救世主夜摩王」。
本作の黒幕的存在で、夜摩を350年の禁固刑にした張本人。
超規格外の鉞が武器。
連載時は夜摩の「黒」に対し雪色の「白」と思われたが、同人誌で青肌と判明。トーンが貼り直されている。
「ニセ夜摩」である以上、また別の名があるかもしれないが、この名があまりに似合いすぎる。
エキドナ・ファミリー
龍族。本作では魔族よりも上位種となる。家族関係はおおむねギリシア神話の設定に沿う。
エキドナ♀
母。人間型の上半身に蛇の下半身を持つ。普段は自分の異空間で暮らす。
最大体長は2万Kmにもなり、「Ⅰ」時はその自重に耐えられなかった。
「Ⅱ」では人間大になり、玉座の周りに常時全裸で子供たちを侍らせている。
外では黒い革ジャンを愛用している。
人獣。人間時でも3mはあろうかという巨躯と、類を見ない筋肉が自慢。
革ジャンはエキドナとお揃い。
エキドナに先んじて登場、前座を務める。
ザガム♀
芋虫型。薫・隆司・ローラを病院内で襲う。変身前からヤンデレ。
アモン♂
鳥人型。後頭部にも顔がある。
純粋にエキドナの子ではないらしく、那落迦とは旧知の仲のようだが、
対戦時はその記憶を消されていた。
COMICマルガリータ 1984年4月(5号)
月刊COMICロリポップ 1985年12月冬号~1989年10月号(全7+2話)
キャンディータイム 1995年3月号~1998年12月号(全19話)
開始当初、毛羽毛は高校在学中であり、受験が迫っていた。
皆勤ショウの内容が真実なら、実家がもともと薬局であり、薬大入学を宿命されていたに違いない。
またキャン・タイへの参加はスカウトなどではなく、先に連載が始まった『都会の夜~』を
一般公募で、正々堂々と持ち込んだもの。後藤寿庵らロリポップ組は、全員このルートだろう。
これら人の流れがキャン・タイがロリポップの後継誌たる証明であり、同時に
一般公募とか言っといてプロ経験者以外はまとめてポイした、史上最低の俗悪誌たる証拠でもある。
毛羽毛ひとりだけでも、マジで久保書店に入ればよかったのに。
そんな中でもロリポップにはSiりぃとおくという形で参加を続け、海野やよいともこの時点で既に知り合っている(彼女が最大の出世株)。
『ヤミーも陽もこの時代に生まれてるなら、2色でエッセイ描く必要なんか・・・』と正直思うところであるが、
男とは一旦ためらうと、急に物事が進まなくなり、何年も延ばし延ばしになるものなのだ・・・。
後年、勉強だけに集中できなかった中、10回近くの試験の末、ついに薬剤師の資格に合格。
我々があずかり知らぬ"その後"に至る。(参照:皆勤ショウ)
進学に左右され、プロを引退し 同人原稿をパートナーの松田紘佳(空本光王)と郵送でやりとり・・・
'95年にはもう考えていた電子書籍も2010年代まで遅れてしまったが、
医療の道に進んだ彼の半生を観ると、これほどもう一人の手塚治虫と呼ぶに相応しい人は、他にいないだろう!!