概要
手塚治虫が1971年から1975年に描いた短編集型の連載漫画。
物語
ある日、謎のカプセルが世界各地に飛来し、中身を食べた鳥たちは急激に知能を高め、火を扱えるようになった。さらに鳥たちは公然と人間を攻撃し、万物の霊長の地位を脅かすようになった。
実は宇宙人たちの仕業で、ドゥブルゥド主能長は査定委員会で地球の支配者である知的生命体は人間ではなく鳥であるべきと主張し、その理論の元に鳥たちの知能を発達させる計画が実行された。
鳥は「鳥人」となって地球を支配し、人間は家畜化され時代とともに退化していき、ついには猿同然の知能しか持たない人ザルと化してしまう。高度な文明を築いた鳥人たちだったが、ドゥブルゥドの予想に反し彼らの歩みや社会は人間の歴史と同じ様を見せ、偏見・欲望・対立・戦争・環境破壊を起こし、滅亡への道を辿っていく。
そしてドゥブルド自身も人間同様の欲にまみれた存在であったことが判明、再度の地球の支配者たる生命体の交代が定義されることとなる…。