前後のストーリー
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監視者-ウォッチャー- | 今回 | 影-アンノウンハンド- |
放送日
脚本:太田愛
監督・特技監督:八木毅
あらすじ
千樹憐を監視している謎の男が落としていったデータチップを解析した孤門一輝と野々宮瑞生は、「ラファエルはまだか」という一文を見た。
憐に「ラファエル」という名前に聞き覚えはないかと尋ねる瑞生だったが、憐はその言葉に激しく動揺する。憐が何かを隠していることは明白だったが、彼は決して話そうとはしなかった。
そのころ、孤門の前に「イラストレーター」こと吉良沢優が現れる。孤門は「憐に近づくと自分自身が苦しむことになる」という、以前吉良沢からかけられた言葉の意味を尋ねるが、吉良沢は、「TLTにいるには孤門は優しすぎる」とだけ返した。
孤門は憐に逢いに行き、隠している秘密を、いつか明かしてしてくれるよう語りかける。しかしその際に憐がアカデミーで海洋学者を目指していたことをしゃべってしまった。
なぜ、そのことを知っているのか孤門に問う憐だったがすぐに「優に聞いたのだろう」と納得した。実は憐と吉良沢は、同じアカデミーに通っていた友人同士だったのだ。そして、吉良沢も憐と同じ遺伝子操作によって誕生した「プロメテの子」だった。
二人がアカデミーの寮で暮らしていたある日、あまり接点のなかった吉良沢に憐は声をかけた。憐は、プロメテの子としての自由のない生活に苦しんでいる優を気にかけていたのだ。
「お前、鳥ばっか見てんだな。いつもその窓から飛んでく鳥ばっか見てる」
「鳥は自由でいい……なんてつまらないこと考えてるわけじゃないよ。第一、鳥は自由なんかじゃない。飛ばなければ餌も取れないし、渡りもできない。飛ばなきゃ生きてられないから飛んでるだけだ」
「そう!鳥は別に自由なんかじゃねえの。ただ飛んでる鳥の中に勝手に自由を見てる。自分が自由になりたいから。俺はそうだよ」
深夜、吉良沢の部屋を訪ねた憐は施設を抜け出して海に行こうと誘った。すぐに見つかって海には辿り着けないと吉良沢は諭すが、憐は「それは、いくつもある未来のひとつ」と言って、施設を抜け出した。
その時、ビースト振動波が観測されナイトレイダーは出動した。現れたのは前回ウルトラマンネクサスに倒されたリザリアスがパワーアップしたリザリアスグローラーだった。
憐もネクサスに変身し、メタフィールドを展開するがアンノウンハンドによりダークフィールドGに上書きされてしまった。リザリアスグローラーと交戦するネクサスとナイトレイダー。しかしリザリアスグローラーは前回の戦いでネクサスの戦いを学習しておりネクサスは苦戦。さらに、リザリアスグローラーはダークフィールドGから供給されるエネルギーで強力な光線を発射しようとする。ネクサスは、敵が攻撃を行う前に反撃しようと真正面から接近するが、戦いを観測しナイトレイダーに指示を出していた吉良沢は、リザリアスグローラーはネクサスの動きを読んでいると察する。
すると西条凪はネクサスの足元に向かってミサイルを発射。それをよけたネクサスはリザリアスグローラーの光線もよけることが出来た。なんとか体勢を立て直したネクサスはアローレイ・シュトロームでリザリアスグローラーを撃退した。
戦いが終わり帰還した凪は、以前から感じていたネクサスの戦い方についての違和感の正体に気づいた。それは、ネクサスが常にその身を顧みない、捨て身の戦い方をしているということだった。