概要
『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント、…に似て異なる存在。
『Fate/Requiem』とのコラボイベント『Fate/Requiem 盤上遊戯黙示録』にて、物語の黒幕兼ラスボスとして登場した。戦闘の際はヒュージゴーストとなる。
一見すると「復讐者」の霊基を得たマリーの別側面のように見えるが、その正体は英霊ではなく、宇津見エリセに取り憑いている邪霊の集合体が、かつてルイ17世を討った事への悔恨や自罰意識により指向性を与えられ、その母であるマリーの似姿を象って顕現した存在。
本質としてはジャンヌ・オルタに近く、本物のマリーからも「私にとっての竜の魔女」と評された。「英霊の皮を被った別人」という意味ではエルキドゥに対するキングゥに近いが、入っている中身が違うだけの彼とは違い、こちらは外見だけを似せた別物。
当初はマリーを鬼女紅葉と一緒に監禁し、自身は赤ずきんの衣装を着た彼女(英霊祭装)に扮していたが、本物の人となりを知っているマスターには、分かりやすく違和感を感じさせるキャラになっていた。戦闘時は過去の未実装サーヴァントと同じくヒュージゴーストの姿に変貌し、『昏き王妃』としてカルデア一行と対峙する。
その後、奏章Ⅱ『不可逆廃棄孔イド』開始に伴い、本当のオルタ版である「マリー・アントワネット・オルタ」が実装された。
容姿
髪は変わらず銀髪だが特徴的だった大きな帽子は無く、代わりとして黒い髪飾りを付けている。
黒いドレスを着用しており、いつものマリーからは喪服と言われている。
ライダーのマリーが国民からの支持を受けた王権としての全盛期の姿だとするなら、こちらはフランス革命期、国民からの憎悪と風評被害を受けた姿。「パンが無ければお菓子を食べればいいじゃない」というでっちあげの発言に代表される、稀代の悪女と言う民衆の負のイメージが作り上げたマリー・アントワネットの姿が彼女だと言える。
側面としての「全盛期」が異なるため、いつものマリーと比較すると体格は成熟した大人のものとなり、胸も豊かになっている。これは史実でのアントワネット王妃が史上類を見ない爆乳(当時のアントワネット王妃の服飾担当官が自身の日記にスリーサイズを明記しており、バスト1mオーバー+ウエスト50cm台が確定している)だったことに由来している。
この姿は正式オルタ版の方にも、第三再臨としてそのまま反映された。
人物
一人称は「私(わたし)」。
天真爛漫さや慈しみ、優しさは消え、享楽的で酷薄な口調が目立つ。
ただし前述の通り、『盤上遊戯黙示録』での彼女はマリー本人の黒化ではないため、本来のオルタ状態はまた違った性格になるだろうと自ら語っている。
一方、対峙した本物のマリーは「そうかしら」とも返しており、後に正式実装されたものと比べると、共通点と差異は半々といった所である。
関連人物
生前
実の息子。
同じくアヴェンジャーの素質を持っており、『Requiem』本編の数年前にエリセがサーヴァントとしての彼と出会い、そして消滅させたことが今回の事件の発端になった。
Fate/Grand Order
ある意味での彼女の母体。『盤上遊戯黙示録』で悔恨や自罰意識から彼女を生み出した。
フランス王家に嫁入りしたころの若き日の自分。その在り方は対照的なものである。
彼女の在り方を非難したが、あちらからは軽くあしらわれてしまった。
怪異殺しのプロである頼光四天王と言う意味でも、子供たちのヒーローであろうとする性格的な意味でも相性が悪い金ピカ武者。
会った瞬間に正体がバレてしまうからか、彼が居る間は見つからないようコソコソ隠れていた。
余談
イベントシナリオでエリセに対して言葉責めをして曇らせたため、一部のマスターから「エリち曇らせ隊ガチ勢」という称号を賜った。