「みんな、みんな大嫌い。あなたのことも大嫌い。ふふふふ!」
プロフィール
真名 | マリー・アントワネット〔オルタ〕 |
---|---|
クラス | アヴェンジャー |
性別 | 女性 |
身長 | 160cm |
体重 | 48kg(第1再臨)/ 53kg(第2、3再臨) |
出典 | 史実 |
地域 | 欧州 |
属性 | 混沌・悪・地 ※ |
好きなもの | お風呂 |
嫌いなもの | 全てが嫌い、全てが憎い |
ILLUST | ギンカ |
CV | 種田梨沙 |
※ 副属性は「無辜の怪物」スキルを含有する「血塗れの首飾り」スキルの影響を受けて「人」から変化している(所謂「パンが無ければ〜」などの、醜聞寄りの存在となったからか)。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアヴェンジャークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
オーディール・コール奏章Ⅱ『不可逆廃棄孔 イド』で実装、スト限ガチャに追加された。
メインストーリーでは、特異点内の現地の人間に見せかけ正体を偽装しており主人公が一時的に登校する学校の生徒会長である「飛羽野マリー」(テキストでは「マリー生徒会長」として表示される)として登場しており、第四の試練「絶望王権」として生前から因縁のあるカリオストロと共に主人公の前に立ちはだかることになる。
2020年に開催された『Fate/Requiem』コラボイベント『Fate/Requiem盤上遊戯黙示録』で『黒いマリー』名義で初登場してから実に4年越しのプレイアブル実装となった。同時にCV担当の種田氏もだいぶ久しぶりの音声新規収録となった(ライダーマリーのモーション改修時以来)。
シナリオ上の名称は『マリー・アントワネット・オルタ』又は『マリー・オルタ』だが、実装時の告知表記と作中での名称が異なる事はよくあり、前例も存在する。シナリオを一定以上進めなければ判明しないため、対外的な公式の正規名称と言えるだろう。参照:「マリー・アントワネット〔オルタ〕ピックアップ召喚」「マリー・アントワネット〔オルタ〕のデザイン」より。
人物
一人称は「わたし」、第2再臨以降は「私(わたし)」。
フランス王権の死と、その王妃の絶望から生まれ落ちた黒き華。
偶像(アイドル)である自身を捨て、ただ一人の復讐者として自己を定めた王妃。誰をも恨まず民と国を愛し、理想を信じて微笑む英霊マリー・アントワネットが意識して切り捨てた絶望、怒りと哀しみ、呪詛、その凝集。こちらは悲劇の王妃、子を奪われた母としての自覚が強くなっている。
一見した明るい振る舞いや声色こそ元のマリーと似ているが、その表情や言動には拭えぬ自棄っぱちな態度が滲み出る。召喚されるや直ぐにマスターに対し『大嫌い』と毒突く、『殺したい』『みんな、死ねばいいのに』など他者に対して平然と暴言を吐く程にその性格は歪んでおり、騎士王や救国の聖女のオルタと同じく冷酷で苛烈。更に「自分も憎い」という自己嫌悪混じりでもある。
ただし、要所要所のセリフをよく見てみるとその節々にはマリー本来の善性も滲み出ており、アマデウスを初めとした生前の知り合いとは関わりを避ける等、その点がかつて登場した邪霊のフェイクである黒いマリーとの明確な違いとなっている。特に子供(或いは幼年型の英霊)に対してはとても優しい。ともかく優しい。ただし、甘やかすだけでなく躾けはしっかりしている。
通常霊基のマリーと比較すると母親としての自覚が強く、行き場のない母性は彼女にとっては枷ともなっている。たとえ自分の血を分けた子でなくとも、ただ幼子というだけで意識してしまう。
能力
ライダーのマリーと同じく、百合型の魔力弾やガラスの馬を扱うことが可能だが、防衛・支援に秀でた向こうと違い、攻撃面に大きく寄っており、色も憎悪に染まってか黒くなっている。
モーション中では、スピンと共に黒い衝撃波を放つ、黒百合の魔力弾を叩きつける、ジャンプからの連続蹴り、黒い魔力で斬り裂く、ガラスの馬に騎乗して敵を踏み砕くという攻撃を見せる。
第2再臨以降では、黒百合の旋風や魔力弾の他、先端に刃の付いた蔓状の鞭(手に持って振るったり、頭上から落としたりする)や、宝具『嘲りの断頭台』を用いた苛烈な攻撃手段を用いる。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | B | A+ | C+ | B | B+ | A |
保有スキル
復讐者(C+) | アヴァンジャーのクラススキル。復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。スキルの+は、フランス全体からの恨みを受けている為と思しい。 |
---|---|
忘却補正(C) | アヴァンジャーのクラススキル。人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカル効果を強化させる。比較的平均的なランクとなっている。 |
自己回復(魔力)(B) | アヴァンジャーのクラススキル。復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。微量ながらも魔力が毎ターン回復する。やや高ランク。 |
血塗れの首飾り(B+) | 豪奢な首飾りを巡る一大詐欺事件。首飾りには、160万リーブル分のダイヤモンドが用いられていたという。マリー・アントワネットは無実でありながら、この『首飾り事件』の裏で陰謀を企てたとされ、民衆の非難に晒される事となった。王権の失墜を示す事件であり、その象徴となった首飾りはスキルとなってマリー・オルタのものとなった。本来は『無辜の怪物』を含む複合スキルだが、本作での効果は異なる。 |
嘲りの断頭台(B) | ギヨチーヌ・リカヌマン。後述する通り本来は宝具。 |
我が愛はとこしえに(EX) | アヴェンジャーとして召喚されてなおも残る、我が子らへの深い愛。最早妄執と化したマリー・オルタの愛は、驚異的な防御効果、自己再生及び他者再生、疑似的な不死の付加といった複数の効果を対象に齎す。 |
宝具
悲劇流転・黒華葬列(ヴィ・ヴィクテス)
- ランク:B+
- 種別:対国宝具
- レンジ:1~80
- 最大捕捉:600人
「吹き荒ぶ嵐のように。」
「全ての民に災いを……明日の敗者(はいしゃ)に災いを……『悲劇流転・黒華葬列(ヴィ・ヴィクテス)』!!――皆、皆許さない!!」
「寂々たる夜のように。」
「誰も愛してはいけない……誰も許してはいけない……『悲劇流転・黒華葬列(ヴィ・ヴィクテス)』!!――嗚呼、全てに呪いあれ!!」
マリー・アントワネット・オルタに祝福されながら花開く巨大な黒百合。この黒百合は呪詛を放ち、範囲内の生物をたちまち衰弱死させ、無生物を自壊させる。フランス王家の紋章(百合の花の紋章、フルール・ド・リス)の反転であり、王権の呪いであり、光なき闇であり、断末魔の叫び。
真名である「ヴィ・ヴィクテス(ウァエ・ウィクティス)」は紀元前四世紀のガリア王ブレンヌスの言葉。本来は敗者たるローマへの侮蔑を意味し、古き敗者への災いを叫ぶことで、マリー・オルタはすべての驕れる人々に明日の敗北と失墜を予言する。モーション中でも時々同じ言葉を叫ぶ。
フルール・ド・リスは現在、菖蒲を様式化したものであり百合ではない、と言われることがある。しかし過去に於いて、フランス王家は聖母マリアの百合と結びつけ、信仰の象徴、王家の百合として尊んだ。彼らと彼らを愛した人々にとっては、フルール・ド・リスは“美しき百合”であったのだ。
嘲りの断頭台(ギヨチーヌ・リカヌマン)
- ランク:C(スキルとしてはB)
- 種別:対人宝具
- レンジ:0~5
- 最大捕捉:1人
「皆好きでしょう?……ギロチンが!」
虚空から出現して敵を切断する(ギロチンを思わせる)巨大な黒い刃。
革命の成功と王家の断絶を象徴する刃、自らの死因となったそれを、自在に操ってみせる。
本作ではスキルになっている他、第2、3再臨のエクストラアタックにおいて使用している。
百合の王冠に栄光あれ(ギロチン・ブレイカー)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
「キラキラキラキラ、砕け散れ。」
ライダー時でも主力として有している宝具。
第1再臨におけるエクストラアタックにて使用している。
ゲーム上での性能
最大HP | 12177 |
---|---|
最大ATK | 12705 |
コマンドカード | Arts:2/Quick:2/Buster:1 |
宝具カード | Arts |
スキル1 | 血塗れの首飾り(B+)/自身のNPを増やす(20~30%)&自身に毎ターンNP獲得状態を付与(10~20%/3T)&自身に「被ダメージ時に自身のNPを増やす状態」を付与(3回・10%/5T) |
スキル2 | 嘲りの断頭台(B)/敵全体に呪い状態を付与(3000~5000)&自身に〔呪い〕特攻状態を付与(20~30%)&自身のArtsカード性能をアップ(20~30%)(各3T) |
スキル3 | 我が愛はとこしえに(EX)/自身に無敵状態を付与(3回/3T)&自身を除く味方全体にガッツ状態を付与(1回・1000~3000/3T)&味方全体のHPを回復(1000~3000) |
アペンド3 | 対ライダー攻撃適性 |
宝具 | 自身の宝具威力アップ(1T/OC:20〜40%)+敵全体に呪い状態を付与(1000/5T)&呪厄を付与(100%/5T)強力な攻撃&チャージを1減らす&中確率で即死効果 |
ストーリー限定召喚では初の☆5アヴェンジャーとなる。
基本的に呪い特攻で殴りつつNPを貯め適宜宝具を放つバトルスタイル。その呪いもまた強烈で、スキルによる呪いデバフの値が呪厄抜きでも非常に高く、宝具と組み合わせると1ターンで10000以上のHPを敵から削り取る。他の呪い持ちサーヴァントで呪いを重複させれば10万ダメージも稼げる。また、ライダー時・キャスター時のサポーター運用も限定的ながら可能で、味方全体HP回復に加えて防御状態解除の対象から外れるガッツ付与で味方を生かす。生前から縁のある彼らとは相性がよく、耐久性が低い彼らをマリー・オルタが守ることで自陣の攻勢を維持することが可能。
弱点として、大概のサーヴァントに漏れず強化解除が天敵のため、ブレイクスキルなどのギミックには注意。また、弱体対策を持つ敵が相手の場合火力が落ち込むという欠点もあるため、指令紋章や味方の効果(呪い付与準備のための弱体耐性ダウン付与or味方による弱体付与成功率アップを含む)など呪い付与の手段を複数用意しておこう。敵を断罪する王妃の本領が見られるだろう。
関連人物
生前
説明不要の友人にして、誰よりも自然体で接してくるであろう初恋の相手。
この姿になった自分を見せたくない為、会うことを拒否して距離をとろうとしている。
実の息子にして、同じくアヴェンジャーへの適性を持つ。
戦闘ボイスにおいて彼、もしくは夫(ルイ16世)の名前を呼んでいる。
首飾り事件で自身を陥れた因縁の詐欺師で、当然信用していない。
奏章Ⅱにおいては、主人公の試練同士としてコンビを組んでいたが……
実の夫にして、自身と同じく革命派によって汚名を着せられ処刑された悲運の名君。
戦闘ボイスにおいて彼、もしくは息子(ルイ17世)の名前を呼んでいる。
説明不要の友人にして、自身と夫のギロチン処刑を担当した処刑人。
現時点では言及は無いが、出会った際のサンソンの心労は想像に難く無い。
ただでさえ処刑当時の見た目なのに加え、武器として振るうのがギロチンなので……
Fate/Grand Order
良い子の自分。今更話す事もないとしてあまり関わりたがらずにいる。向こうも話をしたいとは思っているが、きっと嫌がるだろうと言うことを理解しており、話しかけないようにしている。
フランス王家滅亡後に支配者(皇帝)となった者。
元のマリーと違い、嫌味交じりに直球で嫌悪感を表している。
なお、あちらからは「やりきれない」という感情を抱かれている。
契約したマスター。嫌いと言いつつどこか仲間意識と好意を向けている節がある。
ストーリー中では彼/彼女が自身と同じ「復讐者」となることに期待しているが……?
なお、他の試練のサーヴァントと異なりマリーは本心から彼/彼女の復讐者堕ちを望んでいた。
フランス出身のアヴェンジャークラス繋がりで、オリジナルとは一定の交流がある。
人の善性自体は否定せず標的だけを狙った彼と、世界全てを憎み何もかもの破滅を望む自身とでは復讐者としてのあり方は真逆。そのため相性が悪いのか、彼の紅茶に毒を入れようとしている。
あちらからはオリジナル同様に敬意を抱かれており、魂に安らぎが訪れるようにと言われた。
元のマリーと違って、母性愛に満ちた彼女に対し苦手意識を抱いている。
あちらはお婆ちゃん精神で平常心で接してくるであろうことは想像に難くない。
あちらからは『民衆によって殺されたドロッドロの復讐者』同士としてシンパシーを感じられ、かなり好意的に見られている。なお、彼女は娘属性であり、母親属性のマリーとは反対。
元のマリーが英霊となった後に出会った友人の異霊化した姿。捻くれた性格、己を見捨てた祖国、国民、そしてこの世の全てに憎悪しアヴェンジャークラスになるなど、共通点もある。
余談
プロフィールの通り、少女期(第1霊基)と成人後(第2・第3霊基)で身長が変わらないのだが、体重だけ5kg増えている。その大半がどこを占めているのかは言うまでもない。
関連イラスト
【第一再臨】
【第二再臨】
【第三再臨】
【英霊博装】