概要
1期は全8話、2期は「2.5次元ラブライブ! アイドル大決戦編」とタイトルを変えて全10話制作された。その他、特別編やNG集などと謳った番外編も存在する。
脚本・動画編集・声の出演などは全てゲーム実況者のC&Aが行っており、男2人が美少女アニメのアテレコをするシュールさや脚本の完成度などが評価され、シリーズ総再生回数は1000万近くにもなる。
なお、番外編含む本作の動画は(大人の事情により)2015年夏ごろに全て削除されている。代わりに現在はニコニコ生放送で活動しており、それについては別記事を参照。
あらすじ
音ノ木坂学院に通う少女・高坂穂乃果は、麻薬売買が趣味の一般的な高校2年生である。ある日穂乃果は、麻薬の取引場所として利用していた音ノ木坂学院が廃校の危機にあることを知る。取引ができなくなって破産してしまうことを懸念した穂乃果は、解決策を探しに外へ出る。そこで目にしたのは、とある音楽グループのライブ映像で…!?
主な舞台
音ノ木坂学院
入学者数の減少により次年度に廃校がほぼ確定してしまった歴史ある女子校。しかし、なんとかして入学希望者を増やすことができれば廃校は回避できるらしい。
μ'sはこの学校の屋上でダンスの練習をしている。
桜ヶ丘高校(第2支部)
本家ラブライブ!での「UTX高校」にあたる。第2支部といえども校舎は立派な高層ビル。
ここの軽音部が人気を博しており、穂乃果もそれを見てアイドルになることを決意した。
2期でA-RISEに乗っ取られ、ブラブライブ予選の舞台にもなった。
穂むら
穂乃果の実家で和菓子屋。2階にある穂乃果の部屋に、よくメンバーが集まっている。
登場人物
μ's(ミューズ)
音ノ木坂学院の生徒で構成された9人組スクールアイドル。
「麻薬で世界を救う」というぶっ飛んだコンセプトを掲げているが、ほぼほぼ穂乃果の考えである。
高坂 穂乃果(こうさか ほのか) CV.マイマイ
2年生。μ'sのリーダー。趣味は麻薬売買で、警視総監を常連客にするほどの腕がある。ちなみに幼少期には、麻薬訓練学校にも通っていた。
麻薬を長年扱ってきたせいなのか、滑舌は絶望的。
常に自己中心的な考えをもち、周りの人間を「愚民」と呼ぶことも。
実家は和菓子屋を営んでおり、その傍らで麻薬を販売しているという形だ。
2期からは音ノ木坂学院の生徒会長兼校長を務める。
「ダーブラ」という謎の決め台詞があるが、その真意は不明。
絢瀬 絵里(あやせ えり) CV.POPコン
3年生。μ'sとしての活動をする一方で、生徒会会長としての仕事もこなす。祖母は博多人。
中二病アイドルだった過去を封じるはずだったのだが、穂乃果に感化されてμ'sの一員に。
オネエみたいな口調や高校生にして結婚願望をもっていることから、(主に穂乃果から)「年増」と呼ばれている。当然、そのときはキレる。
かなりのイケメン好きであることを公言しており、口を開けば「おとこ~」だの「濡れる~」だの言っている。一番の推しは渡辺謙。
南 ことり(みなみ ことり) CV.マイマイ
2年生。幼馴染である穂乃果に異常な恋心を抱く所謂“ほのキチ”。μ'sでは衣装役を任される。
声質や性格が男みたいだが、本人はそれがコンプレックスだと感じている。
2期からは、幼馴染である海未に「貧乳」と罵るなど険悪な雰囲気を醸し出す。
よく「バンビーノ」という言葉を口にするが、ダーブラ同様その意味は不明である。
園田 海未(そのだ うみ) CV.POPコン
2年生。絵里とは違い、現役で中二病なアイドル。
基本は丁寧語で話すが、たまに「あ゛あ゛!?」といったダミ声や「うるさい!」といった罵声も発する。
過去に闇日記を綴っていた経験を活かして作詞を担当する。
2期では魔法少女に憧れて、何故か希に弟子入りをする。
星空 凛(ほしぞら りん) CV.POPコン
1年生。本家ラブライブ!では「にゃー」という語尾などから猫のイメージがあるが、本作の彼女は語尾が「わん」になっている犬系アイドルである。
「わん」だけで話すこともあるが、その内容はほとんど悪口である。幼馴染の花陽だけが通訳できる。
ちなみに犬語を話すようになった理由は、愛犬のパトラッシュとコミュニケーションをとるため。
真姫の別荘にあるジョジョグッズを無断で売却するなど、サディスティックな一面もある。
西木野 真姫(にしきの まき) CV.マイマイ
1年生。圧倒的に声が汚く、常にダミ声だと罵られる。闇医者の家庭で生まれ育ち、いくつかの別荘を所有するほどの金持ち。
歌声は酷いものの曲を作る能力は天才的だとして、μ'sの作曲担当に抜擢された。
校歌が好きなのか、しばしば口ずさんでいる。
「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズが好きで、「そんなことよりジョジョ見たいんだけど」が口癖。しかし、2期になると「Fateシリーズ」のグッズも集め始め、にこから“にわか”だと指摘される。
東條 希(とうじょう のぞみ) CV.マイマイ
3年生。生徒会副会長として絵里と共に行動することが多い。片言な日本語から外国人かと思われたが、その正体はスピリチュアル星から来た宇宙人だった。本名は地球語に翻訳すると「リュシータ・トエルウル・ノンタン」らしい。すなわち、東條希は偽名。その事実はμ'sメンバーの中では絵里だけが知っていた。
極度のレズビアンであり、女性の胸を揉むことで欲求を満たす。遊戯王も好きで、カードを持ち歩くほど。
「スピリチュアルやね!」が口癖だが、毎回使いどころを間違えている。
2期で海未が弟子入りした頃から、彼女から「師匠」と呼ばれるようになる。
小泉 花陽(こいずみ はなよ) CV.マイマイ
1年生。巻き舌と高い声が特徴の、最大の毒舌キャラ。凛からは「かよちん」と呼ばれている。
本家同様にアイドルが好きで、アイドルのことになると熱くなる傾向がある。
また、ハンバーガーも好きで、特にマクドナルドを愛している。
テンパると意味不明な日本語を話す。
「てめえの頭はハッピーセットかよ」という名言を残した。
矢澤 にこ(やざわ にこ) CV.POPコン
3年生。花陽よりもアイドルに関する知識やグッズを所有し、彼女から尊敬されている。穂乃果同様に軽音部に憧れ、桜ヶ丘高校の入学試験を受けるも成績が悪かった(端的に言うとバカだった)為に不合格。
銀河レベルで口が臭く、あのドリアンに近いという。消毒、マスクをするなどの努力をしても人を気絶させるほどの威力である。
当初はμ'sの活動に否定的だったが、穂乃果に色々と諭されて自身も加入することになる。
「ちっちきちー」という謎のフレーズがある。
A-RISE(アライズ)
本家ではUTX高校のスクールアイドルだが、本作では明言されていないため、どこの学校のアイドルなのかは不明。穂乃果が憧れる軽音部がある桜ヶ丘高校(第2支部)の所有権をなんやかんやで奪い取り、生徒を追い出した。このようにスクールアイドルの頂点に立つために汚い手段も厭わないようなグループ。しかし実力は本物で、ドルオタの花陽やにこはサインを欲しがっていた。
綺羅 ツバサ(きら ツバサ) CV.POPコン
A-RISEのリーダー。穂乃果と同じ麻薬訓練学校出身で滑舌も悪いが、向こうからは「あんた誰?」と言われ、忘れられていた。それどころか「ASKAちゃん」「まゆみちゃん」などと名前を間違えられる始末。
麻薬売買に関して天才的な能力をもつ穂乃果に嫉妬し、一方的に恨んでいる。
「ダーブラ」に対して「バビディ」という決め台詞がある。…ド◯ゴン◯ールじゃねーか!
統堂 英玲奈(とうどう えれな) CV.マイマイ
まるでボイスチェンジャーを使ったような、ロボットみたいな声のため、視聴者からは「ロボ子」と呼ばれた。NG集でも彼女をロボット扱いしているシーンが見られる。
ブラブライブ予選でμ'sに敗れた後、スクラップにされたという。
優木 あんじゅ(ゆうき あんじゅ) CV.マイマイ
喘ぐようなセクシーな声が特徴。リーダーであるツバサを溺愛するという点では、ことりと似ているかもしれない。
「完全にフルチ◯ポ」といった下ネタも平気で話す。
英玲奈がスクラップにされたのとほぼ同時に、島流しの刑になったらしい。
THE RIKISHI
全員がガタイのいい男性で結成されたアイドルグループ。一見、普通の力士だが、ブラブライブ予選を3位通過するほどの実力で、本選では優勝候補だった。
うたプリ♪
九州代表のアイドル。爽やか系イケメンだけで構成されたグループ。しかし、全員が男装した女性である。某有名作品と名前もメンバーの見た目も似ているが、たぶん人違いである。
WakeUP,Girls!
東北代表のアイドル。女子高生7人から成る。これも同名の有名グループとは関係ないはず。
その他の人物
高坂 雪穂(こうさか ゆきほ) CV.POPコン
穂乃果の妹。穂乃果からは「妹」と呼ばれていたが、次第に「雪穂」と呼ばれるようになる。
中学3年生であり、進学は廃校の危機にある音ノ木坂ではなく桜ヶ丘を希望している。
無類の肉好きで、「肉、肉、肉-!」と寝ぼけて叫んだり、亜里沙に肉牛の動画を見せたりしている。好物は牛丼の米抜き。
1話では何回も声変わりしており、最終的に某アニメの某キャラに似た声になった為、視聴者からは「吉田君」と呼ばれる。
絢瀬 亜里沙(あやせ ありさ) CV.マイマイ
絵里の妹。祖母と博多で暮らしていたが、単独上京して絵里と暮らすようになる。喋り方も博多訛りが強く、豚骨スープを飲み物として海未に提供した。
インターネットでμ'sを知り、マッチョマンを口ずさむほどファンになる。
絵里に「ブサイク」と言ったりμ's特製の饅頭を「不味い」と言うなど、物事をハッキリ主張するタイプ。
同級生である雪穂と仲が良い。
穂乃果の母 CV.マイマイ
穂乃果の麻薬商売を容認している。
音ノ木坂学院の卒業生で、生徒会長を務めた経験もある。当時のマニフェストは、「和菓子で世界を救う」。
浮気していた夫(穂乃果の父)を全力で殴るなど、高坂家では大きな権力を持つ。
穂乃果の父 CV.POPコン
声だけの出演。1期ではセリフがない。家では主に和菓子を作っている。
本編ではミサキ、ユリエという2人の女性と浮気していたことが判明し、妻(穂乃果の母)から制裁を受け、骨を折る。途中からそれに快楽を覚え、「気持ちいい」と叫んでいる。
「二度もぶった!」というセリフや声質が、あのキャラそっくりである。
ことりの母 CV.POPコン
音ノ木坂学院の理事長。
ことりに対し、「娘prpr(ペロペロ)」と発言したりことりの銅像を校内に設置するなど、常軌を逸した親バカを見せる。当のことり本人は「マミー」と呼んで恐れている。
凛の犬語のように「prpr」としか発言しないprpr語(ここでは便宜的にそう命名した)を話すことがあり、その際は日本語のテロップが流れる。
絵里の反対を押しのけてことり達のブラブライブ参加を認めた理由を、依怙贔屓(えこひいき)だと即答した。
矢澤 こころ(やざわ こころ) CV.POPコン
矢澤家の次女。にこのことを「にこ姉」と呼び、アイドルとしての彼女を尊敬している。
関西弁を用いて終始上から目線で話す。
姉とは違って悪臭ではない。
矢澤 ここあ(やざわ ここあ) CV.POPコン
矢澤家の三女。作中では「ですのー」しか喋らない。
矢澤 虎太郎(やざわ こたろう) CV.POPコン
矢澤家の長男(末っ子)。あの国民的探偵アニメが好きなのか、「せやかて工藤」と発言したりその作品のキャラを模った雪だるまを制作したこともある。
イッコー CV.POPコン
にこの義理の姉兼保護者代わり。名前の表記は「イッコー」なのか「IKKO」なのか「一幸」なのか不明。にこからは「イッコー姉さん」と呼ばれる。
「ちっちきちー」と発言すると悪臭を放つ。
にこの両親
よく海外出張で家を空けていたらしい。クリスマスの日、サプライズで子供たちのもとへ戻ろうとした矢先、飛行機事故で亡くなる。
その事実を知ったにこは、妹たちやμ'sのメンバーに「親は財宝探しに出かけた」と嘘をつくも、希が情報収集したことによって真実がバレてしまう。
矢澤家の闇は深い。
司会の女性 CV.POPコン
本家では「アキバレポーター」と呼ばれている、ハート型の眼鏡を掛けた女性。ブラブライブの司会を務める。
テンションが高く、MC中に全裸になることで有名らしい。
アン・ジェリーナ・ジョリジョリ CV.マイマイ
主に速報のニュースを伝えるアナウンサーの女性。本編に全4回登場している。
番組中に「野外プレイにハマっている」「亀甲縛りをお願いしたらフられた」など斜め上をいった私情を挟んでニュース原稿を読んでいる。
何故か解雇されない。
マイマイ
NG集に本作の監督として登場。言う事を聞かず暴走するμ'sメンバー達に呆れている。
POPコン
NG集に助監督・AD的な立ち位置で登場。マイマイと共に出演者にツッコミを入れる。
用語まとめ
- ブラブライブ 「バトルロワイヤルラブライブ」の略。花陽曰く、「数千いるアイドル達が頂点を極める為、戦いを繰り広げる大会」らしい。戦いの具体的な方法は不明。
- μ's 上記・登場人物の項目でも紹介したように、音ノ木坂学院を代表するスクールアイドル。本家ラブライブ!から生まれた大人気グループμ'sと区別するために、「2.5次元μ's」と表記することもある。グループ名は同校の生徒から募集し、1通目は「おっぱい」、2通目は「( ゚ ∀゚ )」という案で、3通目として届いたのが「μ's」であった。穂乃果は「おっぱい」の方がよかったらしい。
- A-RISE 上記・登場人物の項目を参照。こちらも本家版のA-RISEと区別して「2.5次元A-RISE」と表記されることがある。
- ダーブラ 穂乃果の口癖。必殺技の如く叫ばれるときもある。
- バンビーノ ことりの口癖。必殺技の如く叫ばれるときもある。
- バビディ ツバサの口癖。必殺技の如く叫ばれるときもある。
関連タグ
本家のタグを紹介していいのか迷っているので、保留。
外部リンク
ニコニコ大百科版の記事
本記事を書くにあたって参考にさせていただいた。
原作者・C&Aのユーザーページ
本編やNG集といったラブライブ!の映像を用いた動画は上記・概要の項目にもある通り全て削除されているが、本作品のキャラクターがゲーム実況をする動画などは現在も投稿されている。
C&Aのニコニコミュニティ
コミュニティ限定動画を投稿している。以前はこのコミュニティで生放送を行っていたが、現在は下記のチャンネルでの放送に移行している。
「C&Aの2.5次元チャンネル」
C&Aがniconico運営から誘いを受けて開設した、事実上公式のチャンネル。普通のユーザーのようにゲーム実況などを配信する「通常放送」と、月額540円(税込)を支払ってチャンネルに入会したユーザーのみが見られる「会員限定放送」がある。後者では、ラブライブ!はもちろんのこと版権を持つ作品の画像や映像を使用することが厳しく規制されるため、本作品のキャラクターはHJNNとなって出演する。詳しくは後日執筆する予定の「2.5次元ラブライブ! 生放送」の記事を参照。