我が名は2ndサーガ、曖昧にして編纂者の悪戯心や気紛れが生み出した架空神なり。
概要
内側を明るい青で染めた亜麻色ショートヘアの少女で、裸体の上に太いリボンをあちこち巻いているという際どすぎる格好をしている。推定、18歳(少女と美女の中間らしい)。
しかし魔術の影響か、リボンで覆われている部分が、普通は彼女で隠れて見えないはずの後ろの風景を透かしている。
超絶者としての救済条件は「どこにも尖れずに埋もれていく端役や補欠」
作中ではアリス側につき、上条側についたアラディアら超絶者と対峙した。
人物
サーガとは北欧神話に登場する女神で、極めて強大な力を待つとも、最高神オーディンに詩と叡知を授ける泉の管理者とも云われている。
しかし一方で、石碑や文書を調べてもほとんど記述が無い。セックヴァベックなる館に住み、オーディンと楽しく酒を呑む。それ以外、何も分からない謎めいた存在。
彼女はわざわざその神を選んだ超絶者であるが、対峙したアラディアが言うには「他にも複数の神を無理に着こなしている」らしい。
一人のパフォーマーが複数の役(神)を表現しようとすると、かえって役の個性同士が潰し合って全体の存在感が薄れてしまう。ようは万全の力を発揮できなくなるのだが、2ndサーガはむしろそれを狙ってこの姿となった。
彼女は、端役や補欠を片っ端から救う超絶者。
そのためには、まず彼らの本音や立場を知らなくてはならない。だから敢えて個性同士を潰し合わせる事で自身の存在感を薄め、舞台の脇役となった。
2ndサーガ曰く「(作り物の木や草の役だからこそ)ステージ上のパフォーマーでありながら、台本の縛りから完全に脱却できる」
魔術
サーガ、という記録がほとんど残されていない曖昧で空白だらけな存在の名を冠する少女は、正規の北欧神話には登場しない魔術をさも当然にいくらでも後付けして振りかざす。
- 『呪い』
自身に注目した者の命を、絶対に奪う暗殺の呪い。
全身を纏う太いリボンの透明な歪みが、2ndサーガの輪郭より広がっていくように誤認させ、それをトリガーに歪みを砲弾の如く相手へ射出する。
万が一呪いを返された場合の対策もしており、「破滅の原因はあくまでも呪いの宝石で、それを所有していた自分には何も関係ない」という状況を作っておく事で、2ndサーガは呪いから免れる保険を用意している。
だがアラディアから見れば、ただそれっぽい説得力を持たせた捏造に過ぎず、何よりも着こなしが杜撰とのこと。
関連タグ
橋架結社 花束のブロダイウェズ ヴィダートリ(とある魔術の禁書目録)
烏鷺亨子……週刊少年ジャンプの漫画『呪術廻戦』に登場する女性の呪術師。彼女の格好も裸体で、術式の効果で体の各箇所が背景に透過して見えなくなっている。