概要
北部方面総司令部に所属。スオムス・カウハバ基地に拠点を置く。
スカンジナビア半島防衛を主任務とする部隊。
2度のスオムス戦役を戦い抜いたスオムス義勇独立飛行中隊を前身に、1944年12月に編成された。部隊の歴史的経緯から『いらん子中隊』が隊員による自称として用いられる。
前史
『ブレイブウィッチーズPrequel』シリーズでのグンドュラ・ラルの発言によれば、統合戦闘航空団は6航空団が計画されているが、503JFWの後に設置される部隊が当初どのような構想であったかはわかっていない。ただアウロラ・E・ユーティライネンによれば、1943年12月当時、スオムス軍内では「義勇独立飛行中隊が統合戦闘航空団に改編される」との噂が流れていたようである。
その義勇独立飛行中隊は世代交代の時期に当たっていた。1939年11月の編成当時の隊員のほとんどが、1943年に相次いで魔力減衰期(いわゆる「あがり」)の目安となる20歳に達し、帰国・転属もしくは退役していったからだ。隊長の穴拭智子は1943年12月に20歳を迎えて程なく離任し、前隊長のエルマ・レイヴォネンも1944年に入って地上勤務が増えていた。
新しい隊員の補充そのものは順調に進められたが、後任隊長人事は放置状態にあった。スオムス空軍では第3機械化航空歩兵大隊第1中隊(ミカ・アホネンの所属部隊)を飛行34戦隊に改編したばかりで、そちらの強化に偏りがちであった。
そんな中、1944年4月に502JFW、義勇独立飛行中隊を含めたスオムス軍、オラーシャ軍による共同作戦「ミエリッキ」が実施される。その作戦初日に、かつて義勇独立飛行中隊を苦しめ、各国間で最高機密に指定された人型ネウロイ「X-11」が4年ぶりに出現。502JFWや義勇独立飛行中隊に被害が出たことに衝撃を受けたスオムス軍当局は、エース部隊である飛行24戦隊からハンナ・ウィンドを急遽派遣し、空席だった義勇独立飛行中隊隊長に就けさせた。
X-11と、それによってコントロールされる大型ネウロイ「シリンダー」を撃破し、ミエリッキ作戦を成功させた義勇独立飛行中隊は、同年6月に出現した超大型ネウロイ「タワー」攻略戦にも参加。これらの戦績も背景に義勇独立飛行中隊の拡充が進み、1944年12月、義勇独立飛行中隊は第507統合戦闘航空団として再発足した。
所属ウィッチ
※1944年12月現在。『ブレイブウィッチーズPrequel』3巻巻末資料に拠る。◎は司令、◯は戦闘隊長を指す。括弧内は、(出身国、階級)。
- ◎ハンナ・ヘルッタ・ウィンド(スオムス、少佐)
- ◯迫水ハルカ(扶桑皇国、中尉)
- ヴェスナ・ミコヴィッチ(オストマルク、曹長)
- リー・アンドレア・アーチャー(リベリオン合衆国、少尉)
- クラマース・ブレンガーム(シャムロ王国、曹長)
- 他1名
また、1945年に三隅美也が着任することが、小説『ブレイブウィッチーズPrequel』3巻巻末資料にて予告されている。
関係があるウィッチ
- ウルスラ・ハルトマン(帝政カールスラント、中尉)
※OG。カールスラント技術省からカールスラント空軍第131先行実験隊に出向中だが、書類上は現在も所属。
- エルマ・レイヴォネン(スオムス、中尉)
※OG。カウハバ基地司令部に勤務。
- 雁淵ひかり(扶桑皇国、軍曹)
※本来は502JFWではなくこちらに着任する予定であった。
※担当範囲が隣接しており、共闘する局面がある。
pixivでは
長く「スオムス義勇独立飛行中隊の後身」という設定のみが存在した状態だった為、小説『スオムスいらん子中隊』シリーズ時点での義勇独立飛行中隊のメンバーを描いたイラストの一部に「507JFW」のタグが付けられていた。
『ブレイブウィッチーズPrequel』3巻で、発足時のメンバーのほとんどが判明したため、今後はこちらのイラストにタグ付けされる事になるだろう。