概要
ホンダCBR1000RR-R FIREBLADEとは 2020年3月20日から本田技研工業が生産している排気量1000ccの大型バイクである。
このバイクは、スーパーバイク/スーパーストックのようなプロダクションマシンによるレースでの勝利をつかみ取るために生まれたもので、エンジン・空力・電子制御など随所にその工夫が凝らされている。
パワーユニットは、先代のCBR1000RRからのキャリーオーバーではなくこのバイクの為に0から開発された物である。排気量は同じ999ccだがショートストローク化され、チタンコンロッドやアルミ鍛造ピストンによりさらなる高回転化を実現。最大218馬力を発生する。
ライバルと比較すると、ヤマハのYZF-R1Mが200馬力、スズキのGSX-R1000Rが197馬力、カワサキのZX-10Rが213馬力なので、文字通り頭一つ抜けている。
しかしそれ以上にこのバイクの最大の特徴といえば、ズバリ「ウイングレット」と呼ばれている一種の「空力デバイス」が備わっていることだ。通常バイクはスロットルを開けるとそのパワーのあまりフロントが浮く「ウィリー」という現象が発生する。それを昨今では、「筋肉で制御する」のではなくて「アンチ・ウィリー・システム」というもので電子的に制御している。
そしてフロントに装備している「ウイングレット」は、ウィリーの抑制もそうだが安定性向上にも一役買っているだとか。
マフラーはMotoGPでもお馴染み、スロベニアの「アクラポビッチ」と共同開発したマフラーが標準装備されている。そしてお値段もアクラポビッチ標準装備にもかかわらず登録料込みで300万を切るという「超」が付くほどのバーゲンプライスで販売されている。
グレードは主に2つに分かれている。まずは「1000RR-R」はその名の通りベースグレードである。そして上級グレードの「SP」と呼ばれるグレードには変速を楽にする「クイックシフター」を標準装備していたりするなどここには書ききれない程の違いがある。ただ気を付けてほしいのが、このバイクは上述の通り「レースで勝つ」為に生まれた為ライディングポジションもかなり前傾姿勢になってるためツーリングをするのであれば「腰の不安」を考えないで行くと翌日は大変なことになってしまうので「それなりの覚悟」を決めたうえで楽しんでほしい。
それとマフラーの交換とかは、ホンダの人が「交換するとピーキーになって乗れたもんじゃない」というくらいだからあまり推奨できない。それと標準装備されているマフラーは所謂「VTEC」みたいな「ンバァァァァァァ」という音が堪能できるという贅沢なものに仕上がってる。それを交換するというのはもったいない。
関連イラスト
CBR1000RR-R に関するイラストを紹介してください。
呼称について
「トリプルアール」と呼ばれることもあるが、公式には「アールアールアール」が正しい。