概要
「E雀」シリーズ三作品目であるが、実写調だった過去シリーズ「とってもE雀」、「グッとE雀」と違い、本作からアニメ調となっている。
いわゆる「脱衣麻雀」であるが、「スーパーリアル麻雀」などの作品とは異なり、
アイテムを購入して、ゲームを有利に進める、「イカサマ系脱衣麻雀」ゲームである。
ゲームシステム
ゲームは予選3名(紅緒、きいろ、葵)+本戦3名(ミドリ、桜子、紫)の6面制で、最後のラスボスである紫を倒すとゲームクリア。エンディングとなる。
他の脱衣麻雀同様に持ち点制となっていて、勝てば持ち点が増えるものの、負ければ持ち点が減らされ、マイナスになればコンティニュー画面となり、時間切れでゲームオーバーとなる。対戦者1人につき。1面3ラウンド制となっていて、3回勝てば次の対戦者のいる新たなラウンドへと進む。
脱衣麻雀なので当然、勝てば対戦相手の脱衣シーンが見られる。
予選の対戦相手は、初めに誰と戦うかを選択可能となっており、その後の順番が決まるシステムになっている。
- 最初に紅緒なら、きいろ、葵の順。
- 最初にきいろなら、葵、紅緒の順。
- 最初に葵なら、紅緒、きいろの順番になる。なお、時間切れまでボタンを押さないと、紅緒に決まる。
紅緒、きいろ、葵の3名を倒すと、予選突破となり、ミドリ、桜子、紫の待つ本戦へと進む事になる。
アイテム
前述したように、本作は「スーパーリアル麻雀」などの脱衣麻雀とは異なり、アイテムを使用できる。勝利すればアガった点数に応じてお金が手に入り、1面終了ごとにアイテム購入可能である。
アイテムは1種類に1個だけしか購入は出来無いので、複数個持つことは不可能。
ファイナルロマンスシリーズと異なり、対局前に「アイテムを使う使わない」の選択は無いので、強制使用される。
一覧
アイテム | 効果 | 値段 |
---|---|---|
牌交換 | 不要牌を交換できる。制限時間内なら何度でも交換可能。1面開始時とコンティニュー時に無料で貰える | 2000 |
透視牌 | 相手の牌を見る事ができる。 | 2000 |
ラストチャンス | 流局テンパイ時に当たり牌を狙う事ができる。 | 3000 |
ドラ積込 | ドラを積み込みできる。 | 10000 |
リーチ一発棒 | リーチすると1発で上がる。 | 15000 |
避雷針 | 相手がロンでもツモでも何でも上がると強制的に流局にしてしまう | 20000 |
清一積込 | 清一色が積み込み出来る | 25000 |
究極積込 | 役満積込が出来る | 50000 |
アイテムルーレット | 上記のアイテムのうちどれかが当たる | 5000 |
登場ヒロイン
予選キャラ
小田切紅緒
プロフィール
横浜にあるインドカレー店の次女で、プロフィールの通りテニス部なのもあってかテニスウェアを着用しており、対戦場所もテニスコートである。
早坂きいろ
プロフィール
スポーツ万能だが成績の方は今一つな女の子。プロフィールの通りバレー部所属なのもあってバレーボールユニフォーム+ブルマを着用。色はユニフォームはオレンジ色をベースにⅤネック部分、斜めのライン、「K」の文字部分が黄色、ブルマは青紺ベースに、白の極太ラインの両端に赤細ラインを配した他に類を見ない個性的なデザインである。
結城葵
プロフィール
学年 | 2年生 |
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年齢 | 16歳 |
所属部 | 弓道部 |
誕生日 | 12月10日 |
血液型 | S型 |
身長 | 160cm |
スリーサイズ | B81/W56/H84 |
性格 | 真面目で気が弱く、同級生に対しても「です・ます」口調で話す。 |
趣味 | 映画、料理 |
CV | 中山真奈美 |
弓道部に所属している女の子で、弓道に現在凝っている。弓道着を着用しており。対戦場所も弓道場。
本戦キャラ
ミドリ・F(フィールズ)・大石
プロフィール
学年 | 3年生 |
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年齢 | 17歳 |
所属部 | 新体操部 |
誕生日 | 5月26日 |
血液型 | B型 |
身長 | 164cm |
スリーサイズ | B89/W59/H88 |
性格 | 日本とアメリカの血が入ったクォーター。日本語バリバリなのに変な英語を使っている積極的なハリキリ娘。 |
趣味 | ???? |
CV | ??? |
新体操部に所属している娘で、分離可能(?)な特殊なレオタードを着用。対戦場所は体育館。
鹿鳴館桜子
プロフィール
学年 | 3年生 |
---|---|
年齢 | 18歳 |
所属部 | ??? |
誕生日 | 11月8日 |
血液型 | AB型 |
身長 | 164cm |
スリーサイズ | B83/W53/H84 |
性格 | 筋金入りのお嬢様。幼き頃から文武両道の教育を受けた。おっとりしているが、反面きつい一面も |
趣味 | ???? |
CV | ??? |
本作唯一の制服姿のキャラで、生徒会長である。対戦場所は教室。
天童紫
プロフィール
年齢 | ???歳 |
---|---|
所属部 | ??? |
誕生日 | 6月23日 |
血液型 | A型 |
身長 | 160cm |
スリーサイズ | B92/W56/H93 |
性格 | 年若くして校長の任についた。冷たい感じだが、好きな男の前では可愛い女になるタイプ。 |
趣味 | ???? |
CV | ??? |
学生枠ではないキャラクターで、対戦場所は校長室。(?)
強敵だらけだったリリース時期
E雀ハイスクールがリリースされたのは96年の4月なのだが、このゲームが出た頃はアニメ系脱衣麻雀ゲームが多数リリースされた時期でもある。まず、3月には「流星雀士キララ☆スター」がリリースされ、4月にはE雀ハイスクールにとって、最大の強敵と言うべき「スーパーリアル麻雀PⅥ」が登場し、更には「麻雀若草物語」も4月にリリース、少し間が空くが9月には「ラブリーポップ麻雀・雀々しましょ」がリリース、何月にリリースされたかは分からないが「麻雀ハイパーリアクション2」と「ジャンジャンパラダイス」(ジャンジャンパラダイスは後のvs麻雀乙女繚乱の元になった作品である)もリリースと、まさに強敵だらけだったのである。(なお、対戦アイドル麻雀ファイナルロマンス2は前年95年4月にリリース済み、E雀ハイスクール同様に女子高生が多数登場する、3にあたるファイナルロマンスRは同年12月にリリース済みだったが、ファイナルロマンス4は98年4月まで待たねばならなかった。)この様に、強敵だらけのある意味不運な状況下でありながら、何とかリリースしたものの、スケジュールの甘さによる製作期間短縮の影響は隠しきれず、紅緒以外のキャラの脱衣シーンの中途半端さ(紅緒同様にきいろ、葵も服を脱ぐ前と後のシーンはあったものの、肝心の脱いでいる場面のシーンが原画はあったにもかかわらず、ゲーム上ではカットされた。まぁ、紅緒も一部の脱衣シーンはアニメーションせずに止め画になったが…それでも全部カットされるよりはマシか。恐らく、紅緒・きいろ・葵の前半3人の脱衣シーンを完全に仕上げると発売が遅くなると判断されて、止む無くカットされたと思われる。前半の3人は原画が完全に仕上がったのは良かったものの、後半のミドリ・桜子・紫に至ってはもっと酷くて一部シーンの原画は出来ていなかったので、使われたシーンはかなり少なかった。)によって、他の脱衣麻雀作品に比べると物足りなさを感じ、また基板の出回りの悪さのせいか、あまりゲーセンで見る機会が少なかった、不運な作品と言わざるを得ないのである。キャラやBGMに関して言えば、キャラデザインは青木哲郎(寿哲丸)氏だし、BGMは雷電シリーズやバイパーフェイズワンを担当した佐藤豪氏と、決して他の作品に引けを取らなかっただけに、実に勿体無い話である。仮に全員の脱衣シーンが完璧に出来ていれば、他の作品と互角に勝負出来ただろうし、評価も大きく変わっていただろう。
余談
- キャラクターの苗字はスーパー戦隊の「鳥人戦隊ジェットマン」からとっている。
- 小説版も出版されていたが、余程酷い出来だったのかファンの間では「黒歴史」と揶揄されている。
- ゲーム内で使用されたもしくは未使用に終わった原画は「てっちゃん VOL.2 寿哲丸&青木哲郎 E雀ハイスクール原画集」と言うタイトルで、コミケ等で販売される同人誌の形で出版された。スーパーリアルシリーズやスーチーパイの様に出版社によるムック本ではないので、僅か少数の発行だった。かなり貴重な本となっていて原画の他に、各キャラそれぞれの設定資料もあってファン垂涎の本となっている。
- 3年後の99年にリリースされた「E雀さくら荘 空き部屋あり〼」は、E雀ハイスクール同様にアイテム購入システムは引き継がれた。舞台は高校から、とあるアパートに変更され、プレイヤーはアパートの住人+大家さんとの対戦になった。どうやら、プレイヤーはこのアパートの住人の様である。対戦相手は、バイク好きの「柴咲和泉」、女子高生の「佐倉千穂」、大人の色気漂う「白石由梨子」、管理人の「佐倉美幸」の4人である。(苗字が同じなので、千穂と美幸は姉妹か?)ただ、脱衣シーンは3回勝ってから、しかもアニメーション無しで止め絵とスクロールのみ、挙句の果てには声優による脱衣シーンのセリフは無し、のあまりにも手抜き感ある仕上がりにガッカリしてしまったファンは多かっただろう…