Mk18Mod0
M4カービンの銃身を10.3インチまで短縮したCQB-Rアッパーを装着したM4カービンのアメリカ海軍での呼称。
ロアレシーバーの右側のマグウェルに刻印が入っているのが特徴。
費用削減のため、デッドストックのM16A1のロアレシーバーを使用したモデルが有名だが、M4A1ベースの14.5インチバレルのモデルも存在する。
主に海軍の部隊であるSEALsとVBSS(海上船舶臨検)チームで使用されている。
現在ではMod1の登場によって徐々に姿を消している。
Mk18Mod1
より拡張性を重視するためダニエルディフェンス社の9.5インチのRISⅡを装着したモデル。
「Mk18Mod1」という名称はあくまでも書類上の名称であり、本体にはM4A1の刻印を横線で消したり削り取ったりして「Navy18-1」という刻印が新たに彫られているため、正確な名称ではなく、あくまで俗称である。
ちなみにこちらも14.5インチのモデルが先に有る等、色々とややこしい。
最初は14.5インチのBlock2をMk18として使用していたが、現在では10.3インチのMk18Mod1を使用しているとのこと。
14.5インチ URG RISII、10.3インチ URG RISII、18-1ロアフレームそれぞれにNSN(米国連邦政府補給品システムでの備品管理番号)が与えられている。
グリーンベレーでも10.3インチに9インチのRISⅡを装着した同等のモデルが運用されているが、こちらは陸軍なので名前は「M4A1」のままである。
また、極少数のみの運用ではあるがSOPMODⅡのFSPと同じくこちらにも三角フロントサイトを使うための穴が設けられたMk18 FSPというモデルも存在する。
Mk18Mod2
USASOCがGEISSELEのURG-Iを採用したと同時に、アメリカ特殊作戦軍が10.3インチの銃身に対応するM-lokハンドガードの設計を依頼した最新モデル。
しかし、2019年には10.3インチより11.5インチバレルの方がCQB環境では効果的であることが判明したため、10.5インチのハンドガードとなった。
上記のMod1と同じくこちらも俗称の一つであり「SOPMOD BlockⅢ」とも呼ばれる。
DDMK18
ダニエルディフェンス社が製造している民間モデル。
10.3インチの銃身とダニエルディフェンス社製のストックが付いており、アッパーレシーバーには白い文字で「5.56」と「MK18」の刻印が入っている。
こちらはMk18ではなくMK18でありKが大文字になる等差別化されている。
その銃身の短さからか、スタビライザーブレースが装着されたピストルモデルのMK18PISTOLも製造されている。
通常モデルはSBR扱いの為、所持には特別な許可が必要となる。
警察特殊部隊用に近年では採用する例が増えており、オーストラリア警察がこちらを採用している。
また、台湾警察の特殊部隊である除暴特勤隊はミルスペックカラーのSBRのMK18にM4V7Pのハンドガードを装着した構成の特注モデルをMK18近戰步槍として採用している他、トルネードグレーカラーの通常のMK18も使用している。
Mk-18 Mod 1 Mjölnir
S.W.O.R.D.International社が製造しているライフルで、名称に「Mk18Mod1」とあるがAR-15クローンではなくAR-10クローンである。
.338ラプアマグナムや.338ノルママグナムに対応した長距離用のライフルである。
Escape_from_Tarkovに登場したことで一気に有名になった。
俗称としてのMk18
アメリカの民間では構成に関係なく、AR-15の10.3インチモデルを一括りに「Mk18」と呼ぶ場合がある。
また、台湾ではピストルキャリバーでMod0のシールが貼られた超短銃身のAR-15(おそらく密造銃)が「Mk18」として検挙されたことがある。
登場作品
Mk18Mod0
主に2000年代前半のSEALsを描いた映画によく登場する。
- アメリカン・スナイパー
- ネイビーシールズ
- モブのSEALs Team4の隊員が使用している。
- 13時間 ベンガジの秘密の兵士
- GRSの隊員、グレンが使用する他、DSエージェントも使用する。
- メダル・オブ・オナー(2010)
- シングルプレイヤーの最初のステージのみに登場。タンカラーで塗装されている。
- カウンターストライクグローバルオフェンシブ
- M4A4という名称で登場する。KACフリーフロートRASハンドガードが装着されている。
Mk18Mod1
代役としてDDMK18が用いられることも多い。
- スーサイド・スクワッド
- デッドショットが射撃場でPDWストックが装着されたものを使用する。
- マイル22
- アリスとサムが使用する。なぜかハンドガードがM4V7Pのものに変更されている。
- メダル・オブ・オナーウォーファイター
- DDMK18が登場する。初期モデルのため、ストックやグリップが現行のモデルと異なる。
- ゴーストリコンシリーズ
- ワイルドランズ、ブレイクポイントでDDMK18が使用可能。ワイルドランズはDLCである。
- コールオブデューティモダンウォーフェア
- M4A1として登場する。銃身が11.5インチであるため、正確にはRISⅡを装着したモデル933である。また、カスタムでMk18Mod0にすることも可能。
エアソフトガン
Mod1は通常のM4A1のレシーバーを流用して発売することができるためか、数多くの会社が商品化している。
また、EMGやVFC、GHK、東京マルイといった会社はダニエルディフェンスの正規ライセンスを取得して製造しており、マルイ製はハンドガードが外せないようにネジがネジロックで固められている。(取り外しは可能だが、傷が絶対についてしまう。)
Mod0はM16A1の刻印まで再現した正規ライセンスのモデルがVFCから発売されている。
パーツ単位ではマッドブルエアソフトがDaniel Defenseからライセンスを取得してMod1向けの9.5インチRIS IIを販売している。MK18ではないものの、12.0インチFSP Lite Railも出している。